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就労支援で不適切経費処理 ＮＰＯ２法人１千万円超
2016年03月29日 03時00分
URLﾘﾝｸ(www.kyoto-np.co.jp)
厚生労働省の就労支援機関「地域若者サポートステーション」（サポステ）を受託
してきた京都府綾部市の二つのＮＰＯ法人が、委託費の一部に不適切な経理処理が
あると厚労省から指摘されていることが２８日、京都新聞社の調べで分かった。
指摘額は合わせて１千万円を超すとみられ、同省は近く返還請求する見通しだ。
両法人は「あやべサポステ」の委託先「あやべ福祉フロンティア」（同市里町）と、
同サポステの実質的な運営者で「宇治（京都南）サポステ」を受託する「まごころ」
（同市川糸町）。
不適切だとされる額は、２０１３年度から２カ年分の委託費のうち、各法人で
それぞれ数百万円に上る模様だ。複数の関係者によると、人件費が計上された
日時の勤務実態を証明できなかったり、記載が異なる複数の勤務表が存在したり
したという。
両サポステの運営で不正があるとの通報を受け、厚労省は昨年１２月から調査
していた。一方、まごころに複数の事業を委託している京都府も委託費の使途が
適切か調べている。
あやべサポステは今年３月末で業務を終え、新年度は舞鶴市で別のＮＰＯ法人が
サポステ事業にあたることが決まっている。宇治サポステは委託先が替わる。
昨年１２月には亀岡市の京都丹波サポステを運営していたＮＰＯ法人が、過大な
人件費請求があったとして、同省から約８１０万円の返還を命じられ、事業を打ち
切られた。
＜地域若者サポートステーション＞ 就労に悩む１５～３９歳を対象にした支援機関
で、厚生労働省がＮＰＯ法人や公益財団法人などに委託。専門スタッフによる相談や
職場体験、他の機関への誘導などにあたる。都道府県か市町村の推薦が必要。
全国に約１６０カ所ある。