16/03/27 13:21:54.79 CAP_USER*.net
成長が続くインターネット通信販売市場に異変が起きた。国内トップである楽天の国内流通総額(電子商取引)の成長が鈍化しているのだ。
2015年12月期連結決算(国際会計基準)の国内流通総額は、2兆6748億円と過去最高だった。だが、伸び率は前期比10.2%にとどまった。
2割近い成長を続けていた2年ほど前の勢いは完全に弱まった。
しかも、この数字はゲタを履かせたものなのだ。楽天は昨年11月に突如、流通総額の定義を変更した。
それまではネット商店街「楽天市場」が中心だったが、宿泊予約の楽天トラベルを合算した新しい基準に変えた。この変更により、決算で公表してきた楽天市場の売上高と利益は開示されなくなった。
「伸びの高い楽天トラベルを合算して10.2%ということは、楽天市場の伸びは1ケタにとどまったと考えられる」と分析するアナリストもいる。
のれんの特損で減益
楽天全体の売上高に当たる売上収益は、前年比19.2%増の7135億円で過去最高。
米国の通販関連イーベイツや電子書籍オーバードライブなど14年以降に買収した企業が売り上げに寄与したほか、クレジットカードや銀行などの金融部門が好調だった。
しかし、純利益は37.1%減の444億円だった。買収した仏ネット通販会社、プライスミニスターやカナダの電子書籍サービス会社Koboなどで収益が当初の想定を下回ったため、のれんや無形資産の減損損失を381億円計上した。
海外でのM&A(合併・買収)を急激に進めた楽天には減損リスクが根強くあったが、それが現実のものとなった。
プライスミニスターは10年に220億円で買収したが172億円の減損を計上した。買収額の8割近くの損失を出した計算だ。
これだけ減損をしても、楽天ののれん代の残高は3694億円ある。
イーベイツが972億円、オーバードライブが376億円のほか、キプロス通信アプリ会社のバイバーが1001億円など巨額ののれん代を抱えており、今後も減損リスクが大きな懸念材料となる。
三木谷浩史会長兼社長は「ビジョン2020」を発表し、20年12月期の売上高は15年期比の2.4倍の1兆7000億円を目指すと胸を張った。流通総額の目標は5.2兆円。15年実績の2倍だが、今の伸び率では届かない。
>>2以降に続く
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