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[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の113.05/07円だった。日経平均株価の下げをにらみ、ドル/円も総じて軟調地合いだった。株価が大引けにかけて下げ幅を縮めた場面では、ドル/円もやや値を戻した。
市場では「このところの反発は自律反発の域を出ない。115円回復を果たせずにずるずると下げており、地合いは良くない」(国内金融機関)との指摘が出ていた。
朝方113.20円台だったドルは、日経平均の寄り付き後から上値が重くなり、仲値付近で節目の113円を割り込んだ。112.72円まで下落したところで下げ渋ったが、戻りは鈍い。市場からは「リスクオフの流れの中、ドルロングで勝負しようという人はいない」(国内金融機関)との指摘が出ていた。
株価が大引けにかけて下げ幅を縮めると、ドル/円も113円台を回復した。
午前は黒田東彦日銀総裁の発言が伝わったが、市場の反応は限定的だった。総裁は衆院予算委員会で、1月に導入を決めたマイナス金利付き量的・質的金融緩和(QQE)について、すでに住宅ローンを含めた貸出金利が低下しており、「金利の面では政策効果はすでにあらわれている」との認識を示した。
また、こうした政策は「無限にやるものではなく、あくまで2%の物価安定目標の実現のために行うもの」とも述べた。
きょうは海外時間に米1月消費者物価指数(CPI)が発表される。目先では原油価格や株価に振らされる相場が続いているが、これらの相場が落ち着いた動きとなるなら、指標への反応もありそうだという。
米CPIは「市場予想を上回れば、米追加利上げへの期待が再び出やすい」(邦銀)といい、ドル/円の支えになりそうだという。もっとも、直近の反発局面では115円回復が果たせなかった中で「いったん上を見た感がある」(同)との声もあり、強い結果だった場合でも上昇余地は限られそうだとみられている。
ロイター 2016年 02月 19日 15:45 JST
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