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三菱重工の客船火災、放火か 建造中3度、火の気なし
2016年2月2日08時25分
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長崎市香焼(こうやぎ)町の三菱重工業長崎造船所香焼工場で建造中の大型客船
アイーダ・プリマの船内で1月、火災が3度相次いだ。いずれも火の気がない場所で
起きたことから、長崎県警は放火の可能性も視野に捜査。三菱重工は管理態勢の
見直しを検討する方針だ。
船は三菱重工が世界最大のクルーズ会社カーニバル社の子会社から受注した。
3300人乗りの18階建て。全長300メートル、幅37・6メートル、総トン数
12万4500トン。
県警によると、1月11日午後8時半ごろ、第7デッキ(8階部分に相当)後方の
ビアホールとなる区画で出火し、床や天井など約50平方メートルが焼けた。
13日午後8時40分ごろには、第5デッキ(6階部分に相当)後部の客室部分で布の
ようなものが燃えた。
31日午前1時15分ごろに起きた火災では、資材を入れた段ボール箱や断熱材、
シートが焼けた。11日の現場に隣接する区画で、焼けた跡を修復するための資材が
置かれていた。県警によると、出火時は船内に作業員ら400~500人がいたが、
現場で作業は行われていなかったという。