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2016.1.29 20:04
平成23年に経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場の和牛オーナー商法について、海江田万里・民主党前代表(66)が経済評論家時代、「リスクゼロ」「元本保証」などと雑誌や書籍で紹介したため投資して損害を被ったとして、投資家30人が海江田氏に約6億円の損害賠償を求めた訴訟の第18回口頭弁論
(谷口園恵裁判長)が29日、東京地裁であった。海江田氏の本人尋問が初めて行われ、海江田氏は「記事執筆当時と安愚楽破綻時の経済状況は全く違う上、記事中でもリスクは指摘していた」などとし、責任を否定した。(小野田雄一)
この日は投資家6人の尋問も行われ、破綻までに数千万円を投資した男性投資家は「評論家・政治家として著名な海江田氏が『元本保証』などと紹介しており、間違いはないと思った。
海江田氏のサイトには大きく『無私』と書いてあるが、海江田氏は法廷にこれまで一度もこなかった。被害者からすれば別の意味で『無視』だ」などと述べた。
女性投資家は「投資金は将来の子供の教育費として使おうと思っていた。あのお金があれば、英会話などの習い事や、子供が将来、留学に行きたいと言ったときに送り出せてやれたはず。海江田氏は責任を認め、お金を返してほしい」などと訴えた。
一方、海江田氏は「記事中には倒産リスクを指摘したものもある上、倒産リスクは『言わずもがな』のため書かれていないものもある」▽「記事化に当たって調査は行ったが、雑誌記事は私が情報提供して、雑誌側が私の名前で記事化していた。
『リスクはゼロ』などは雑誌が勝手に“見出し”としてつけていた」▽「国会議員になってからはむしろ、『リスクゼロこそ最大のリスクだ』などと注意喚起していた。証券会社や銀行が破綻するなど、
記事執筆当時とは状況が全く変わっていたのに、国会議員時代の発言を聞いてもらえなかったことは残念だ」などと話した。また、記事に対する安愚楽牧場側からの報酬は「一切もらっていない」と否定した。
ただ、海江田氏は雑誌に自身の名前で発表された記事について、実際には海江田氏の話に基づいて雑誌側が執筆していたのに、雑誌発売前に誌面をチェックしていなかった場合があったことを認め、原告側の代理人から「無責任だとは思わないのか」と詰め寄られる場面もあった。
訴状などによると、海江田氏は経済評論家として複数のテレビやラジオに出演していた昭和62年~平成4年ごろ、雑誌や書籍で安愚楽牧場の和牛商法を「リスクゼロ」「13.3%の高利回りは驚異的」「契約通りの利益が保証される」などと“広告塔”のように賛美。
しかし、影響力のある評論家として、高利回り・元本保証の不自然な金融商品を紹介する際には、商品の実態や危険性を事前に調査し、説明する義務があったのに、それを怠り、投資家を「安全だ」と誤解させて被害を与えたなどとしている。
海江田氏は安愚楽牧場元社長らの逮捕を受けた平成25年6月、国会内で記者団に「今から20年以上前のことで、議員になってからは何の関係もない」と釈明していた。
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