16/01/23 09:39:21.47 CAP_USER*.net
「次の仕事はアダルトビデオ(AV)の撮影」。A子さんがその事実を知ったのは、撮影前日。
事務所で台本を手渡されたときだった。
当時、A子さんは20歳になったばかり。あまりにも驚いて、すぐに「できません」と抵抗したが、
プロダクションのマネジャーは、平然とこう言い放った。
「契約した以上、現場に行かなければならないことぐらい、わかってるよね」
「どうしても、指示に従えないなら、違約金を支払ってもらうよ。100万円、現金で用意できるの?」
A子さんがタレントとして、このプロダクションに所属したのは高校生のとき。
駅前で「タレントに興味ない?」と声をかけられたことがきっかけだった。「とてもうれしかった」ので、
何度か食事を一緒にした。そのたびにスカウトマンからサクセスストーリーを聞き、信頼できる人と思い、
後日、A子さんはタレント活動をするための契約書に署名・拇印した。
実績のあるプロダクションは、未成年と契約するときは親の同意を得る。
だが、A子さんの場合、親の同意は得なかった。
仕事は着(ちゃく)エロ(衣服は着ているが、バストや性器を強調するポーズを取る写真や映像)の
ビデオ撮影だった。すぐプロダクションをやめたいと申し出たが、「100万円の違約金が発生する」と言われた。
その後も、マネジャーは「契約書」と「違約金」を盾に、仕事を回してきた。断ると「親に連絡するぞ」
「学校に知られてもいいのか」と脅された。
撮影後のA子さんへの報酬は一切なかった。だが、「契約書がある限り、嫌でも仕方がない」と繰り返し言われ、
仕事に行かなかったときは、身の危険を感じるできごともあった。
その結果、追い詰められたA子さんは、「我慢して、言うことを聞けば、嫌な仕事も終わる」と思うように
なったという。今回のAVの仕事も、大人の男たちとの押し問答の末、A子さんは引き下がるしかなかった。
撮影では、台本通りのセリフやポーズを指示され、初めて会う男性とのセックスを、スタッフの前で何度も
強要された。撮影は翌日も続いた。A子さんは「陰部に激痛を感じる」と訴えたが、そのまま強行された。
想像していた以上の現場の進行ぶりに、ショックで放心状態になり、抵抗する力も奪われた。終了後、
「この映像を多くの人が見る」と思うと、底知れぬ不安感と恐怖に襲われ、眠れなくなった。
A子さんはその後も、プロダクション側に「AVの仕事は、どうしてもやめさせてほしい」と懇願。
だが、そのたびに、マネジャーからこう言われた。
「あと9本撮影しないとやめられない」「違約金1千万円を払ってもらう」
当初の違約金100万円が10倍に跳ね上がったのは、AV撮影初日の夜、新たな契約書にサインするよう指示され、
それが10本分の契約だったからだ。
契約書にサインするとき、そんな説明はなかったので、気づいたときは声も出ないほど、愕然とした。
自分だけではどうしても抜け出せない泥沼にはまり込み、「死にたい」とまで思い詰めるようになった。
そんなとき、インターネットで「AV」「違約金」と言葉を入れて検索すると、
支援団体「ポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)」(※)のホームページにこう書かれていた。
―AV出演の契約は効力を持たず、違約金を支払う義務はありません。
夜中の2時過ぎ、A子さんは、すぐメールを送った。
「AVの仕事が断れず困っています。助けてください」
15分後、PAPSの相談員から返信が届き、翌日から事態が急展開した。(>>2に続く)
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★1の立った日時:2016/01/21(木) 19:23:18.80
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