15/12/26 15:04:15.66 CAP_USER*.net
「あの時は、絶対にこいつしか真犯人はいないと思った。それで、必死に行動確認や裏付け捜査に走ったんだが……」
そう話すのは長い間、世田谷事件を担当してきた元捜査員だ。
* * *
冒頭の元捜査員が言う「あの時」とは、事件発生から5年余りが経った06年初め頃のことだった。
宮澤さん一家の交友関係を調べていた特捜本部は、泰子さんとにいなちゃん母娘の周辺に見え隠れする“ある男”の存在に注目し、連日にわたり行動確認するなど内偵捜査を行っていた。
その男は時折、にいなちゃんがバレエやピアノなど“習い事”に通っていた先の周辺に姿を見せる若者だった。少女に興味があるのか、にいなちゃんをじっと見つめて後を付け回したり、他の少女にくっついて、やたら体を触るなどトラブルを起こしていた。
特捜本部は、犯人が現場で効率良く動いて次々と4人を殺害し、飲食したりパソコンを操作して長時間居座るなど、宮澤家の内情に詳しい点を重視。泰子さんとにいなちゃん母娘に対してだけ執拗に切り付け、死体を毛布で覆っていることから、母娘に恨みを抱く顔見知りの犯行と見て調べていたところ、この男が浮かんだ。
男がにいなちゃんにまとわりついていたのを泰子さんが気づいて阻止し、それを逆恨みして犯行に及んだと考えたのである。
さらに特捜本部は当時、捜査に行き詰まって犯人のDNA鑑定でルーツを辿る人類学的解析を進め、日本人や韓国人を含むアジア系男性を父に、南欧系女性を母に持つアジア系男性との結果を得ていた。日本人だと10人に1人、韓国人なら5人に1人の確率