15/12/19 13:48:45.60 CAP_USER*.net
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「バターはお1人様1点限りとさせていただきます」-。クリスマスを目前に、
ケーキの材料として欠かせないバターの品薄と値上がりが深刻化している。
国産バターには200グラムあたり500円近い値段がつけられるものも出てきた。
政府は過去最大規模の追加輸入でバターの確保に乗り出している。
なぜ毎年のように年末に「バター不足」が起きるのか?
背景にあるのは、生乳の流通を取り巻く構造的な問題だ。
バターは、国内酪農家を保護するために民間企業が勝手に輸入することが
できない国家貿易となっている。農林水産省は今冬の品薄を避けるため、
今年5月、1回の輸入規模としては過去最大となる1万トンの追加輸入を決定した。
バターの輸入が急拡大した際に関税を上げる「セーフガード」の基準とされる
約1万1千トンを上回る見通しだったが、11月24日、政府は、年度内は
セーフガードの適用を見合わせることを閣議決定した。追加輸入されたバターは
11月中に市場に全て出回ったとみられるが、小売店には依然として、
販売個数制限のお断りが貼られている。
総務省の小売物価統計調査によると、11月の東京都区部のバター販売価格は
200グラム当たり434円。昨年同期は418円なので、値上がりは明らかだ。
インターネット上には「ケーキが作れない」「マーガリンでは風味もコクも出ない」など、
“バター難民”の悲鳴があふれる。
国内では近年、原料となる生乳の生産減少から慢性的なバター不足が続く。
農水省によると、高齢化や後継者不足で、酪農家は今年2月1日現在で
1万7700戸と10年前の3分の2に減少している。ピーク時の平成8年度は
約866万トンだった生乳の生産も、25年度は約745万トンにとどまっている。
ただ、原料が同じ生乳でも、牛乳やヨーグルトが品薄になるという話はめったに聞かない。
作りすぎた牛乳を、酪農家が悲痛な思いで廃棄したという報道もあったくらいだ。
なぜバターばかりが足りないのか。