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2015年11月17日 12時00分
感染してわずか1週間でHIV検査を自分ででき、わずか1時間で結果が分かり、費用はわずか5ドル、という“わずか”だらけのHIV検査キットが開発された。
発明したのが「わずか」15歳の少女と聞いては、驚きを通り越してしまう。これが普及すれば 、いつでも、どこでも、こっそりと、HIV検査ができるようになる。
この手軽さは、「心配だけど怖くて検査を受けに行けない」という人たちの強い味方になってくれそうだ。
■「ウインドーピリオド」 感染3カ月後でないと正確な検査結果出ず
HIV検査は保健所で無料で受けられる。しかし、心当たりがあっても検査を受けない人が多いのだ。
こっそり検査できる検査キットもあるが、「陽性」と出た場合でも、医療機関で診断を受けなければ陰性か陽性かの判断はできない。
HIVの感染拡大を防ぐには、感染した人を早く特定する必要がある。感染に気づかないままいつも通りの生活をしているうちに、エイズを発症してしまう“いきなりエイズ”が増えている。
感染の心配はしていても検査に二の足を踏んでウイルスを広げてしまう危険もある。現在の検査方法では、感染後3カ月以上たっていないと正確な結果は出ないという制約もある。
現状の検査法がHIVを直接検出するのではなく、抗HIV抗体を検出するものであるため、感染してもすぐには抗体ができないことによる3カ月の「ウインドーピリオド」があるのだ(※1)。
■感染1週間後の初期ステージで検査可能 コストは5ドル以下
少女が発明した検査キットがすごいのは、いま紹介したHIV検査の弱点を見事にクリアしていることだ。
検査は、指先に小さな針を刺し、出てきた血液をチップに通すことによって感染の有無が分かる。それも、わずか1時間でだ。
さらに、HIV感染後わずか1週間の初期ステージの段階でも検査ができるのだ(※2)。
世界中で多く採用されているHIV抗体検査でも、即日検査なら1時間で結果が出るが、検査の空白期間と言えるウインドーピリオドまでは克服できない(※3)。
その「空白期間」を、2カ月以上も短縮できるのだ。さらに、生産コストも5ドル以下に抑えられるという。
■アフリカのへき地でも検査可能 ノーベル賞の夢も
発明者の15歳の少女についての紹介がまだだった。彼女はカナダ人のニコール・タシャ さんで、カナダのバンクーバーの高校に通っている。
研究は、サイモンフレーザー大学の研究スタッフの協力で進めた。
「彼女のシンプルで素早く結果が出せる検査方法は、発展途上国でHIVの初期ステージにある大勢の患者たちの命を救うか、そうでなくとも延命するのに役立つはずだ」と、研究スタッフは話しているという(※2)。
確かに、この検査法であれば、医療施設のないアフリカのへき地でも、容易に検査ができ、感染拡大防止に劇的な成果が得られる可能性がありそうだ。
2014年に当時17歳でノーベル平和賞を受けたのは、マララ・ユスフザイさん。彼女に次ぐ10代少女のノーベル賞受賞という夢を見たくなってくる。
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