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あなたの便が患者の命を救う? このほどアメリカで便を高値で買ってくれるという研究施設が現れた。
「クロストリジウム・ディフィシル誘発性大腸炎(抗生物質関連大腸炎)」は、抗生物質の使用によって腸内の
正常細菌叢が撹乱された結果、「クロストリジウム・ディフィシル」が増殖し、下痢、熱、腎不全を引き起こす病気だ。
アメリカ疾病予防管理センターによると、国内で毎年50万人が発症し、うち2万9000人が診断から30日以内で死に至るという。
原因となった薬剤以外の抗生物質による治療が一般的だが、治癒率は約23~31%にすぎなかった。
そこで近年注目を集めていたのが、健康な人の便を患者の腸内に注入するという「便細菌移植療法」だ。その治癒率は90%と非常に高い。
マサチューセッツ州メドフォードにある非営利団体『OpenBiome』は10月28日、この「便細菌移植療法」をさらにシンプルにした
「便細菌移植カプセル」の生産に着手すると発表した。このカプセル、健康な人間の便がオイルの膜に包まれ、
バクテリアが死なないように冷凍された状態で保存されている。チューブの使用、浣腸、内視鏡といった患者の負担が一切なく、
カプセルを内服するだけというこの治療法は、腸内細菌に関連する様々な病気の克服に一役買うなどとも期待されている。
『OpenBiome』によると「便バンク(Poop Bank)」を設立し、より多く集めるために便を定期的に提供してくれるドナーの
募集を強化するという。ドナーは病歴の質問、面談、血液検査や便の細菌検査など厳格なスクリーニングによって選定される。
18~50歳のみが対象で、体重と身長の関係から算出されるヒトの肥満度を表す体格指数であるBMI(ボディマス指数)が30以下でなければならないそうだ。
ちなみに日本肥満学会では、BMIが22の場合を標準体重としている。週5日、最低で60日は施設に通うことが必要となり、
報酬は1サンプルで40ドル、週5回の便を提供できればさらに50ドルのボーナスがつき、1週間で250ドルになるという。
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