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ちょっと勉強すればデキる子もいれば、頑張っても成績が伸びない子もいる。人の学力には差があるけれど、この差はいつできるのだろう?
幼少期の経験の違いが学力の差を生んでいるのか? それとも体型や体質と同じように親から子へと遺伝するものなのか?
遺伝と環境の関係を20年以上にわたって研究する行動遺伝学者・安藤寿康(じゅこう)さんに聞いた。
「私が研究している行動遺伝学の成果をみると、学力やIQを含めたあらゆる心の動きや行動が、遺伝の影響を受けていると考えられます。
ただ、知能や学力に遺伝がかかわっているというと『親が東大を出ているなら子供も勉強がよくできる』というふうに受け取られやすいんですが、これは間違いです。
“遺伝がある”ということは、親の特徴が“遺伝する”ことではありません。むしろ、同じ親からまったく違う素質を持った子供が生まれてくるのが、遺伝子の仕組みであり特徴なんです」
人には2万数千種の遺伝子があり、子は両親から半分ずつ、ランダムに遺伝子を受け継ぐ。
だから、同じ両親から生まれたきょうだいでも、どういう組み合わせで遺伝子を受け取るかによって性格や能力は異なるし、それぞれ親とはまったく違う素質を持って生まれてくるのだ。
「ただし、生まれ持った遺伝子がまったく同じ双子を調べると、学力や運動能力、絵画や音楽の才能はもちろん、性格や嗜好、収入などの社会的なポジションまで、
個人差があるところには必ず、環境だけで説明できない遺伝の影響があることがわかります。
一般的に遺伝の影響が強いと思われている体型や体質�