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◆独副首相「年間50万人の難民受け入れ可能」
中東などからの難民や移民がハンガリーを経由してドイツへの流入を
続けていることについて、ドイツの副首相は、好調な経済を背景に、
年間50万人の難民の受け入れが可能だという見通しを示しましたが、
市民の間では負担の増加を懸念する声も広がっています。
ハンガリーを経由して難民らが到着しているドイツ南部のミュンヘンには、
先週末におよそ2万人が到着したのに続き、週明けの7日も
およそ5000人の難民らが新たに到着しました。
ドイツでは、流入する難民らの急増を受け、各地で受け入れが行われ、
一部の列車はハンガリーなどからミュンヘンを通過してドイツ国内の
ほかの都市に向かうなどしており、ミュンヘンの駅は8日、
これまでのところ大きな混乱は見られません。
また、ドイツの副首相を務めるガブリエル経済・エネルギー相は7日、
公共放送の番組の中で、「ドイツはこの先数年の間、年間50万人の
難民を受け入れることが十分に可能だ」と述べました。
その理由として、ガブリエル副首相は、好調な経済や労働力不足を挙げ
難民らの受け入れに伴う増税は必要ないとしています。
ただ、難民の受け入れを進めるドイツ各地の州や自治体が、
政府の支援が不十分だとして、さらなる財政的な支援を求めており、
市民の間では負担の増加を懸念する声も広がっています。
■欧州への難民・移民 1月以降で38万人近くに
中東やアフリカからヨーロッパに流入する難民や移民は
増加の一途をたどっていて、IOM=国際移住機関によりますと、
ことし1月以降流入した人の数は、7日現在で37万8000人余りと、
去年1年間の21万9000人を大幅に上回っています。
このうち、ギリシャからヨーロッパに入った人の数は25万6000人余りと
最も多くなっていて、特に内戦が続くシリアを逃れ、トルコを経由して
流入するケースが多くなっています。
また、イタリアから入った人の数は11万9000人余りで、
エリトリアやナイジェリアなどアフリカからリビアを経由して
流入するケースが目立っています。
難民や移民が最近急増している背景には、
中東やアフリカで政治の混乱や治安の悪化が続き、
苦しい生活を強いられている人々が、
少しでもよい生活を求めてヨーロッパを目指していると指摘されています。
また、海の天候が安定している今の時期にヨーロッパ側に
たどり着きたいと考えていることなどがあるとみられます。
その一方で、難民や移民が地中海を船で渡ろうとして遭難したり、
悪質な密航業者のあっせんですし詰め状態の船倉に押し込められ、
窒息死したりするケースは後を絶たず、IOMによりますと、
ことしはこれまでに死者が2760人となっていて、
去年を上回るペースで増え続けています。
NHKニュース 2015年9月8日19時24分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)