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神戸市議会:選挙前に陣中見舞い受けた市議 疑問抱かず
毎日新聞 2015年08月18日 11時20分(最終更新 08月18日 12時59分)
神戸市議会の会派「自民党神戸」が、不正取得した政務活動費を今年4月の市議選前に
陣中見舞いとして市議ら16人に分配した問題で、ほとんどの市議が金の出所に疑いを抱かずに
受け取っていたことが分かった。不正が会派ぐるみだった疑惑は残るが、中心人物とされる
大野一市議が6日に病死し、真相解明は困難になっている。
会派のアンケート名目で不正に調達された政務活動費1400万円のうち、1120万円は
3月下旬の会派総会で当時の現職12人に配られ、立候補予定者4人にも渡った。
市議らによると、会派総会では大野氏や当時の会派団長だった浜崎為司市議ら幹部が
正面に並び、選挙で勝つよう激励。浜崎市議の横に積まれた封筒が、2列に並んだ市議たちに
配られた。
毎日新聞が見舞金を受け取った市議と落選者ら計12人に聞いたところ、金額は
50万?100万円で使途は「使用せず保管」「債務の返済」「選挙に使用」などだった。落選した
新人4人とは連絡が取れなかった。
中堅市議は「団長たちは大変だな、と思いながらありがたくもらった」、若手市議は「ベテランの
先生の独自調達と思った」と話した。あるベテラン市議は先輩が会派の若手に金を配る慣例が
あるとし、「自分も昔は200万?300万円を私的に新人に配った。金をもらうことに慣れ、
金銭感覚がまひしている」と釈明した。ある市議は幹部に会計処理を相談したが、
「領収書は不要」と裏金を示唆され、扱いに困って返還したという。
17日の市議会各会派の代表者会議では、不正防止策を話し合う会議を9月に発足させると
決めたが、「関係者の言い分を立証できず、解明の手立てがない」などの声が上がった。
陣中見舞いとして受け取った市議らは、4月の市議選の選挙運動費用収支報告書に
寄付として記載しておらず、選挙に使った場合は公職選挙法違反の疑いがある。
浜崎市議ら2人は毎日新聞などの報道後、「寄付だった」として報告書を訂正した。【久野洋、井上元宏】