15/07/20 08:51:33.33 *.net
■7月は個人の「異次元的」買いが入っている
とにかくあわただしかったが、ようやく一息つけるのだろうか。2週にわたる「ギリシャショック」と
「急落する中国株」という海外不透明要因から、日本の相場は「激しい外圧」にさらされたといっても良い。
東京証券取引所の投資部門別売買動向によると、外国人は、7月第1週と第2週で、現物先物の合計で
2兆1241億円も日本株を売り越した。しかし、日経平均株価は7月9日に瞬間的に1万9115円をつけたものの、
これを底に反転し、あっという間に関門と言われた7月高値の2万0500円台を更新した(17日の終値は2万0650円)。
この原動力となったのは、外圧をはね返す、「個人投資家の『異次元的』買いエネルギー」だった。
7月のこの2週間の個人投資家の信用と現物、投資信託の買い合計額は7272億円になる。さらに第3週である
先週は、日経平均は1度もマイナスなしの「5連騰」で、6月24日の年初来高値2万0952円をうかがう勢いだ。
「個人投資家の『異次元的』買いエネルギーという表現は、某テレビ番組の中であるキャスターが使った
言葉だが、将来の「異次元」バブルを前提にした超強気論者の筆者としては、してやったりだ。
前回の記事「日本株は『ギリシャショック』後、買うべきか」でも強気論で成功したが、米国利上げ時期の
後ずれ予測同様、だんだん筆者の思った通りのイメージができあがって来た感じがする。
今回、「日経平均は戻るにしても2万0500円台が関門」と言われたのは、7月2日に、直前に明けた窓
(価格が飛んで空間のように見える場所。この局面は6月26日の安値2万0650円)を埋めに行って失敗し
(下落局面で窓が示現、その価格を回復できないようなら、相場は弱いとみる)、7月9日の1万9115円に
つながってしまったことによる。先週末の引け値2万0650円は、まさにその場所に届いたことになる。
■「牛も熊も勝つ、だが豚は負ける」の意味とは?
しかし、5連騰して指先がやっと届いた感じでもあり、空売り比率は30%台半ばの高水準を維持している。
弱気筋は警戒心をさらに強めているかも知れない。
筆者は、異次元的おカネの流れを重視し、「能天気な強気」を続けているが、短期的波乱がないとは
思っていない。強気論者にも弱気論者にも、同じように波乱は来るものだ。
それに対して、動揺せずに対応することが、強気論者でも弱気論者でも勝つ肝である。
古くからあるウォール街の格言で、「牛(強気)も熊(弱気)も勝つが、豚は負ける」と言う格言がある。
信念を持てば強気でも弱気でも、勝つチャンスはあるが、豚のようにブーブー言って尻尾をプルプル
(強気になったり弱気になったり)振っている投資家は勝てないと言う意味だ。(以下省略)
平野憲一:ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト 2015年07月20日
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