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【北京時事】谷内正太郎・国家安全保障局長は１６日、中国を訪問し、北京の釣魚台迎賓館で、外交を統括する楊潔※（※＝竹カンムリに褫のツクリ）国務委員（副首相級）と会談する。
安倍晋三首相は９月初旬の訪中を検討しており、習近平国家主席との首脳会談に向けた調整を行うとみられる。
中国側によると、習主席は、９月３日に北京で開く抗日戦争勝利７０年の記念行事に、安倍首相を招待した。記念行事では軍事パレードも開かれ、「反日色」が強くならざるを得ないため、
安倍首相は３日を外し、その前後に訪中する方向で慎重に検討を進めている。
習指導部は、３日の訪中については「（軍事パレードの）閲兵式に両国指導者が共に登場すれば、中日和解の重要なメッセージになる」（共産党機関紙・人民日報系の環球時報）と歓迎する意向。
ただ、３日を外した訪中受け入れにはさまざまな「条件」を付ける可能性がある。
そのうち一つが、安倍首相が８月に発表する戦後７０年談話の内容だ。習指導部は「植民地支配と侵略」「心からのおわび」を明記した「村山談話」を尊重するよう要求している。
谷内局長は楊国務委員に対し、談話に関する安倍首相の考えを伝達して理解を求め、首脳会談に向けた環境を整備するとみられる。
谷内氏は中国政府からの信頼が厚く、昨年１１月のアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）に合わせて北京で開かれた日中首脳会談でも事前に訪中するなどして楊氏との間で調整を進めた。
（2015/07/16-15:34）
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