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国会前、１人夜通し抗議＝土砂降りの中「意志表現する」―安保法案、午後衆院通過
13:33時事通信
安全保障関連法案の衆院本会議採決が迫った１６日午後も、東京・永田町の国会前では市民団体による抗議集会が開かれ、参加者は「安倍政権の暴走止めろ」などとシュプレヒコールを上げた。
「戦争反対」のボードを掲げた埼玉県狭山市のアルバイト大川純平さん（３３）は、５万人（主催者発表）が駆け付けた前日の特別委員会強行採決の抗議集会から、
１人だけ夜通し抗議の意志を表明し続けた。午前４時ごろの土砂降りの雨で服や手荷物は泥にまみれていた。
大川さんは「（法案や安倍政権の姿勢が）あまりにもひどい。正門前には２４時間守衛がいるので、誰か１人でも見てくれるのであれば意志を表現していかないといけない」と話し、「体力の続く限り、ここにいる」と意気込んだ。
大阪市立大２年の山中祐貴さん（２０）と直野匠さん（１９）は交代で先輩３人を乗せた車を運転し、午前５時に東京に着いた。
特別委の強行採決を見て、５人ともいても立ってもいられなかったという。ネットカフェで３時間仮眠を取り、国会前に駆け付けた。
山中さんは「採決の方法が許せない」と憤り、「（安保法案が）僕や子どもの世代に関係してくると初めて身近に感じ、
授業どころじゃないと思った。国民が納得して採決すべきで、審議時間の問題じゃない。微力なのは分かってるけど声を上げるしかない」。
直野さんも同感で「最近は（反対世論の）うねりを感じる」と力を込めた。
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