15/07/15 00:50:17.49 *.net
<イラン核交渉>最終合意 ウラン濃縮制限、核武装道閉ざす
◇6カ国側、経済制裁解除へ
【ウィーン和田浩明、田中龍士、坂口裕彦】イラン核問題の包括的解決を目指し、ウィーンで
交渉を続けてきた6カ国(米英仏露中独)とイランは14日、「包括的共同行動計画」で
最終合意した。イランのウラン濃縮能力を大幅に制限し、厳しい監視下に置くことで核武装への
道を閉ざす一方、対イラン制裁を解除する。2002年にイランの秘密核開発計画が発覚してから
13年。粘り強い国際的な外交努力によって、核拡散の可能性を減じる歴史的な合意となった。
合意後の記者会見で、交渉の調整役を務めた欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障
政策上級代表(外相)は「歴史的な日だ。平和への共同の関与が実現した」と意義を強調。
同席したイランのザリフ外相も「イランと主要国の信頼構築を助けるものだ」と述べた。
オバマ米大統領は声明で「イランの核兵器保有を阻止するものだ」と合意内容を評価。
「履行を妨害する法案には拒否権を行使する」と述べ、イランへの譲歩を懸念する米議会の
強硬派をけん制した。
ロシア外務省が公表した行動計画によると、イランはウラン濃縮などの核活動を10~15年
抑制する。核兵器の原料になり得る濃縮ウランは、濃縮度を5%未満とし、濃縮作業に使う
遠心分離機を能力の低い旧型に限定。稼働数は現在の約半数にあたる最大5060基に削減し、
濃縮活動も中部ナタンツの施設に限った。空爆に強い中部フォルドゥの地下濃縮施設では
濃縮作業を行わない。
さらに、濃縮度5%未満のウラン備蓄量も現在の約9トンから約300キロに削減。新型
分離機による濃縮は行わず、研究開発も制限する。西部アラクでの重水炉建設計画は設計を
変更し、兵器級プルトニウムの生産をできないようにする。
狙いは、イランが原子爆弾1個分の核分裂物質を製造するのに必要な時間(ブレーク
アウトタイム)を従来の推定2~3カ月から1年以上に延長することだ。
一方、欧米側は対イラン制裁の解除で応じる。制裁の解除は、イラン産原油の輸出増や
外国からの投資拡大につながる。イラン側は、制裁によって凍結されていた100億ドル
(約1兆2300億円)以上の資産が解除されるとみている。
イランは国際原子力機関(IAEA)による厳格な査察を受け入れる。疑惑の軍事施設への
査察実現も期待される。合意内容の履行状況はIAEAが確認し、承認されれば米欧や国連の
関連経済制裁は解除され始める。履行違反が確認された場合は再び実施される。国連安保理
制裁に基づく武器禁輸措置を最長5年間維持し、ミサイル関連技術の取得は最長8年間制限する。
合意内容の実施状況は、6カ国とイランが設置する共同委員会が監視する。
IAEAはイランが過去に行った疑いのある核兵器開発実験を調査し、12月15日までに
最終報告書をまとめる。
毎日新聞 7月14日(火)22時1分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
関連スレ
【国際】イラン核協議が最終合意 原油輸出も拡大へ [転載禁止]c2ch.net
スレリンク(newsplus板)
【国際】イスラエルのネタニヤフ首相 イランの核交渉合意を批判「歴史的な過ちだ」 [転載禁止]c2ch.net
スレリンク(newsplus板)