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大阪で沖縄の米軍基地を引き取る運動を始めた市民団体が12日午後、大阪市大正区で集会「辺野古で良いのか
もう一つの解決策」を開催した。会場の大阪市大正区コミュニティーセンターホールに約220人が参加し、
照屋義実照正組社長(前沖縄県商工会連合会長)と「沖縄の米軍基地『県外移設』を考える」(集英社新書)を
出版した高橋哲哉東京大大学院教授の講演や討論に耳を傾けた。
高橋氏は辺野古新基地建設阻止が喫緊の課題だとした上で「復帰後、米軍基地は日米安保条約が根拠となっている。
さまざまな世論調査で安保条約の支持率は80%を超えている。米軍基地は本土にあるべきで、
沖縄に押し付ける差別をやめるべきだ」と主張した。照屋氏は本土の人たちの当事者意識のなさを強調し
「高橋さんの本を読んで、はっきり言わないといけないと思った。日米安保が何たるかを知らないまま現状を是認している国民が増え、
沖縄がスルーされている。大阪の人たちが基地を引き取る運動を立ち上げたことに敬意を表したい」と述べた。
主催したのは「沖縄に基地を押しつけない市民の会」と「沖縄差別を解消するために沖縄の
米軍基地を大阪に引き取る行動(略称=引き取る行動・大阪)」。市民の会から金城馨さん(62)(関西沖縄文庫主宰)、
引き取る行動から福祉職員の松本亜季さん(32)も登壇し、運動の中での葛藤や会立ち上げに至った経緯を報告した。
ことし3月に「引き取る行動」を立ち上げた松本さんは「新聞に載ったりしたが、バッシングよりも好意的な反応が多い」と語った。
両団体はそれぞれ、大阪での移設場所の議論や自治体への働き掛けを進めていくことにしている。
琉球新報社
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