15/07/10 18:40:33.74 *.net
改築費が2520億円に膨らんだ国立競技場について、デザインを決める最初の審査の過程で、
技術的に建設が可能かどうかチェックされたものの、設定したコストに収まるのかどうかの確認は、
事実上行われずに決まった可能性が高いことが関係者への取材で分かりました。
新国立競技場のデザインは2020年東京オリンピック・パラリンピックの招致活動が行われていた3年前の7月、
競技場を運営するJSC=日本スポーツ振興センターが、「総工事費は1300億円程度を見込む」と設定して募集し、
応募した人たちもこの金額に収まることを示していたということです。
このあと、建築家の安藤忠雄さんを委員長とする審査委員会が3回開かれ、46の応募作品からイラク人女性建築家のデザインに決まりました。
この過程では、1回目の審査委員会のあとに委員会のメンバーとは別の専門家たちによる「技術調査」が行われました。
この際に、それぞれのデザインで技術的に建設が可能かどうかのチェックはされましたが、
設定したコストに収まるかどうか確認していなかったことが、関係者への取材や当時の資料から新たに分かりました。
さらに、委員会の議事録や当時の審査委員への取材によりますと、その後の審査では一部の委員からコストを懸念する声があったものの、
複数の審査委員が「技術調査」でコストの確認も同時に行われていたと思ったということで、
最後は、オリンピック招致のためのインパクトを優先して今回のデザインが選ばれたと見られています。
1300億円と設定されたコストの確認が事実上されないまま、
デザインが決まった可能性が高く、その後金額が二転三転した要因になったとみられます。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)