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ギリシャ国民投票 チプラス首相が勝利宣言
7月6日 5時44分
ギリシャ国民投票 チプラス首相が勝利宣言
ギリシャで、財政緊縮策の受け入れを
争点に行われた国民投票は、緊縮策への反対が61%と多数を占め、テレビで演説した
チプラス首相は「民主主義が勝利した」と述べ、勝利を宣言しました。
5日に投票が行われたギリシャの国民投票は、EUなどが金融支援の条件としている
財政緊縮策を受け入れるかどうかを問うもので、投票は日本時間の6日午前1時に
締め切られ、現在、各地で開票作業が続いています。
ギリシャで選挙を管理する内務省の発表によりますと、日本時間の午前5時半現在、
開票率は85.2%で、財政緊縮策の受け入れに「反対」が61.54%、「賛成」が
38.46%と、反対が多数を占めています。
チプラス首相は日本時間の午前5時半からテレビで演説し、「民主主義が勝利した」と述べて
勝利を宣言しました。そのうえで「ギリシャ国民は、ヨーロッパと持続可能な支援策を
交渉する力を与えてくれた」と述べて、今回の国民投票で示された民意を後ろだてに
EU側と金融支援を巡る協議を再開したい考えを示しました。アテネの議会前の広場には、
緊縮策に反対する大勢の市民が集まり、ギリシャの旗を振ったりシュプレヒコールを
上げたりしています。
今回の国民投票で、ギリシャ国民はEUなどが求める財政緊縮策に反対の意思を示しましたが、
ギリシャはEUからの支援なしでは巨額の債務の返済はできず、経済が一層混乱する
おそれもあります。チプラス首相は、EU側に緊縮策の見直しと追加支援を強く迫るものと
みられますが、これに対し、あくまでも緊縮策が必要だとしてきたEU側が
どのような対応をとるのか、当面の焦点となります。
“反対支持”の市民 喜び分かちあう
財政緊縮策受け入れの賛否を問う国民投票で、反対票が賛成票を上回ったことを受けて、
首都アテネ中心部の広場には、反対を支持した多くの市民が集まっています。広場には、
ギリシャの国旗や、与党の急進左派連合を支持する旗を掲げた大勢の市民が集まり、
ギリシャ語で「NO」を意味する「OXI」というかけ声を上げたり行進したりして
喜びを分かちあっていました。
市民の1人は「これ以上、ドイツやフランスなどの言いなりになるのは嫌です。ギリシャの
尊厳を守るために反対の票を投じました」と話していました。また、別の市民は
「緊縮策がなくなると経済が回復して雇用も改善するので、希望する職業に就職して
生活が今よりよくなることを期待しています」と話していました。
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