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多くの日本人にとって、「いい大学」と「入りにくい大学」はイコールだ。入試難易度が高ければ高いほど値打ちがあり、難しい大学を卒業するだけで、就職活動を有利に展開できた。
どんな教育を受けて何を学んだのかよりも、大学のブランドがモノをいったのだ。
そのブランドが揺らいでいる。難易度のモノサシとなる偏差値が、多くの大学で暴落しているのだ。はるか昔に寝る間も惜しんで受験勉強したサラリーマンにとって、これは衝撃的な出来事である。
学力自体も、かつてより落ちているという。
「昨年までのゆとり世代は学習量が少なく、歯を食いしばって勉強をした経験がありません。そのため、レベルは相当低い。それで大学も広き門になっているのですから目も当てられませんよ」(塾講師)
20年以上前の大学時代に、予備校で受験生の相談に乗るチューターのアルバイトをしていた男性がこう言う。
「アラフォー世代にとって衝撃は亜細亜大でしょうね。80~90年代に一芸入試で女優やアイドルが入学し、日東駒専よりもイメージが良かった。偏差値も60に迫っていましたが……」
ゆとり教育は終わったが、18歳人口はこの先も減り続ける。アラフォーが、アラフィフ、アラ還になったとき、さらにショックを受けそうだ。
偏差値の落ち込みが激しいのは、20年前に難関校だった“お坊ちゃん系”の大学だ。
たとえば麻生太郎財務相が卒業した学習院の法学部(麻生のときは政経学部)は、1995年入試の偏差値が駿台で「64」、代ゼミで「65」、河合塾で「62・5」と、いずれの予備校でも60以上をマークしていた。
それが2015年入試になると、駿台ではなんとか「60」を保ったものの、代ゼミで「58」、河合塾で「57・5」と5ポイント前後もダウンしている。
成城、成蹊、明治学院なども右へならえで、安倍晋三首相が卒業した成蹊の法も、3~6ポイント落ちた。
もっとも2人のセンセイは、付属校からのエスカレーターで受験勉強の苦労と無縁。
おかげで政治家になっても勉強せず、漫画を読んだりゴルフをしたりしているだけだが、表から真面目に受験した人はガックリだろう。
ただ、これらの大学は、まだマシな方である。20年前は50を超えていた日東駒専は、50に届くか届かないかのレベル。
全受験生の半分は合格する“入りやすい大学”になったのだ。その下の大東亜帝国になると、40に届かない学部まで散見されている。
■女優やアイドルでイメージアップするも…
関西でも、京産、近畿、甲南、龍谷といったクラスは暴落。40台が珍しくない。
「偏差値が落ちていないのは、早慶や上智など一部の上位校ぐらいです。ただ、それらの学校でも、合格のボーダーラインは落ちました。
20年前なら絶対に受からなかったようなレベルの生徒が、ぎりぎりで合格したりしている。偏差値にあらわれていませんが、上位校の難易度も間違いなく下がっているのです」(予備校関係者)
原因の第一は、18歳人口の減少だ。直近のピークである1992年には、全体が205万人で、そのうち121万人が受験した。
これが2014年になると、全体が118万人で受験志願者は72万人である。しかも入学者は67万人だから、受験さえすれば入学できるという状況に近い。
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