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４カ国テロ 仏工場襲撃、「神は偉大なり」と叫び突入 切断頭部は会社経営者、
イスラム旗で覆い
【ベルリン＝宮下日出男】フランス南東部リヨン郊外のガス工場が襲撃されたテロ事件で、
フランス検察当局は２６日、逮捕した容疑者の男のほか、関係者３人を拘束したことを
明らかにした。男は犯行時、「アッラー・アクバル（神は偉大なり）」と叫んでいたという。
テロ実行時に共犯者はいなかったとみられ、当局は今後、動機など背景の解明を急ぐ。
男はリヨン周辺に住む運送会社勤務、ヤシン・サルヒ容疑者（３５）。運送会社の車で
ガスや化学物質が保管された倉庫に猛スピードで突進。爆発が発生後、別の倉庫でも
さらに爆発を起こそうとしていた。
切断されていた頭部は運送会社の経営者（５４）のもので、イスラム教の信仰を示す
文言が書かれた旗２枚で覆われていた。経営者の体は車の付近でナイフとともに見つかった。
サルヒ容疑者は仕事の配達でしばしば工場を訪れており、従業員にも知られていた。
他に拘束されたのはサルヒ容疑者の妻や親族ら。妻は拘束前、仏メディアに対して
「私らは普通の家庭生活を送っている」と語っていた。サルヒ容疑者は２００６～０８年に
当局の監視対象となっていたが、ＡＰ通信によると、現時点で国際テロ組織との関係の有無は
不明という。
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