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甲賀市の不動産会社の社員が会社に求めた未払い給料の支払いの申し立てを「取り下げる」とした文書を偽造
したなどとして、警察は、当時、業務課長だった４４歳の男を逮捕しました。
逮捕されたのは、兵庫県芦屋市の不動産会社元社員、井原正人容疑者（４４）です。
警察によりますと、井原容疑者は業務課長を務めていた甲賀市の不動産会社の女性社員５人が大津地方裁判所に
申し立てていた未払い給料の支払いについて、「取り下げる」とした文書を偽造したなどとして、有印公文書偽造
などの疑いがもたれています。
女性社員は銀行から受ける予定だった融資の一部を差し押さえて未払いの給料を支払うよう申し立て、おととし６月、
裁判所が差し押さえ命令を出しましたが、井原容疑者は女性５人と裁判所の書記官の署名と印鑑を偽造して、
「取り下げ通知書」などを作成し、銀行に送ったということです。
警察は、裁判所からの告発を受けて捜査したところ、銀行とやりとりしていた井はら容疑者の犯行の疑いが
強まり、２３日逮捕しました。
調べに対し、井はら容疑者は容疑を認め、「会社の倒産を防ぐためだった」と話しているということで、
詳しい経緯などを調べています。
06月23日 21時15分