15/06/21 14:16:59.42 *.net
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安全保障関連法案が憲法違反かどうかで揺れる国会の議論を、現場の自衛隊員はどうみているのか、
道央の陸自駐屯地に勤務する40代の男性隊員に聞いた。
男性は「個人的には違憲だと思うし、専守防衛という自分たちの任務を逸脱する」と法案を疑問視した上で
「それでも法案を通すなら、せめて隊員の命の対価を明示してほしい」と訴えた。
男性は道内の高校を卒業後、陸自に入った。隊員は自衛隊法53条で全員が入隊時に「服務の宣誓」を義務付けられている。
「私は、我(わ)が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守(じゅんしゅ)し…」。
男性は記者の前で宣誓文をそらんじてみせた。
中学や高校だけでなく入隊後の教育でも、憲法9条の定める専守防衛や戦争放棄について習った。
自衛隊の任務も治安出動と防衛出動、災害派遣と聞いていた。法案が成立して海外で戦うとなると
「『そんな約束で入ったっけ』という思いを持つ隊員は多いだろう」と言う。
専守防衛を超える集団的自衛権の行使について、違憲でないとする政府の主張に対し
歴史が好きな男性は「関ケ原で勝ったのは豊臣側だったと言われているみたい」と表現した。「習ったことと全然話が違う」
事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえる。安倍晋三首相が好んで引用する、
自衛隊員の宣誓文の一節だ。
過去の海外派遣でも隊員は事前に意向を聞かれ、多くが「熱望する」と答えた。だが法案が通れば激減すると男性はみる。
「次は行ったら死ぬっしょ」と過去に海外に派遣された隊員が言う。妻や親からも「大丈夫か」と聞かれる。
妻は「行けと言われたら辞めていい」と言ってくれている。
自衛隊員の士気も訓練の質も「首相が思うほど高くはない」と男性は言う。
男性は、機関銃の実弾の下を進む訓練を受けたことがある。前進の合図で4秒、約20メートル走って、
伏せ、また立ち上がって進む。多くの隊員が受ける基本訓練だ。しかし弾が飛ぶのは頭上20メートルの高さ。
これが自分めがけて弾が飛んでくる戦場だったら、立ち上がれるのか。「おれは立てない」
男性には2人の子供がいる。「どうしても法案を通して、自衛隊員に危険を押しつけるなら、
『絶対安全』とか『リスクはない』といった建前の抽象論ではなく、子供が何歳になるまで毎月いくら補償してくれるのか、
具体的に示してほしい。隊員の命の値段を明確に示してほしいんです」(報道センター 関口裕士)
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