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消防本部で使途不明金１億円 約４０年、同じ職員が担当
2015年6月16日16時37分
福岡県豊前市の京築広域圏消防本部で約１億円の使途不明金があることが１６日、分かった。
内部で不正経理があった疑いがあり、同本部は外部の公認会計士や弁護士を加えた
特別調査委員会（１１人）を設けて調べるという。
同本部によると、今月上旬、昨年度の消防特別会計の決算作業中に、同会計と財政調整基金、
消防施設整備基金の通帳残高が帳簿上の残高より計約１億円不足していることが分かった。
同本部の経理は１９７３年の発足以来、総務課管理係の同じ職員１人が担当してきたという。
この職員は昨年３月の定年退職後も再任されたが、残高不足が判明した９日から無断欠勤。
所在不明で家族が豊前署に捜索願を出し、１５日に佐賀県内で見つかったという。
同本部は、本人に事情を聴いて不正流用などの疑いがあれば、刑事告訴する方針。
同本部は豊前市と吉富、上毛、築上、みやこの４町を管轄している。
特別調査委の委員長は同本部の消防管理者の後藤元秀・豊前市長が務める。（小浦雅和）
朝日新聞デジタル
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