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企業が派遣労働者を受け入れる期限を事実上撤廃する労働者派遣法改正案は12日、
衆院厚生労働委員会で審議が終わった。委員会を傍聴した派遣労働者らは危機感を募らせ、連合は東京都内で抗議集会を開いた。
改正案は働く期間に制限がなかった通訳や秘書など専門26業務を廃止して受け入れ期限を一律3年にする一方、
人を代えれば受け入れ先は派遣を使い続けることができる内容。
改正されれば3年を超えて同じ職場にいられなくなる秘書業務をしてきた40代女性は厚生労働省で記者会見し
「安い時給で、賃金を見直してくれと派遣会社に求めたら雇い止めにされた。派遣を増やし、弱い立場に追いやられる改正には反対だ」と涙ながらに訴えた。
連合の抗議集会は午後6時半に日比谷野外音楽堂で始まり、3725人(主催者発表)が参加した。
古賀伸明会長は「派遣法改正案は世界に類を見ない悪法だ。一生派遣を強いる改正を絶対に許さない」と訴えた。