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アメリカ議会下院は12日、TPP(=環太平洋経済連携協定)の合意に向けて鍵となる法案を否決した。
オバマ政権がすすめるTPP合意は、ますます厳しいものとなった。
議会下院では12日、TPP合意への鍵を握る2つの法案が採決された。1つはオバマ大統領が各国と同意した
通商協定の内容を議会が修正できなくするもので、これは可決されたが、
もう1つのTPPが合意された際に国内の労働者を守る措置についての法案は、
賛成126、反対302と大きな差をつけて否決された。この2つの法案はセットのため、1つでも否決されると成立することはない。
ホワイトハウス・アーネスト報道官「今後も法案の重要性について積極的に説得を続けていく」
議会下院は、否決された法案を今後どうするのか、来週以降に協議する見通し。ただ、議会の会期は来月末までで、多くの時間は残されていない。
TPPを経済・安全保障戦略上の重要な枠組みと位置付け推進してきたオバマ大統領がTPPの合意にこぎつけるのは、ますます厳しい状況となった。