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国宝級「神社仏閣」に油を掛けた「カルト教祖」は在米産婦人科医〈週刊新潮〉
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 6月9日(火)8時1分配信
国宝級の神社仏閣に油を掛けるとは、多くの日本人にとって不愉快極まりない行為であることはいうまでもない。しかし、急浮上した容疑者は、意外にも米国在住の日本人産婦人科医。
その上、この男、カルト教団の創始者だという。驚くべき、その正体とは―。
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イスラム国は、歴史遺産の破壊や略奪を繰り返すことで知られる。こうした行為には、非イスラム的な文化を悪とする偏狭な信仰を実践する意味合いや宣伝効果を高める狙いがある。
翻って、今回の事件はどうか。当初は単なる悪戯かとも思われたが、こちらにも我々には全く理解不能、噴飯モノの理由があった。
警察庁によると、全国の神社仏閣で油のような液体が掛けられる被害は、16都府県48カ所で確認されている。
しかも、東大寺(奈良市)や東寺(京都市)といった世界遺産や国宝級の文化財が含まれていたため、日本人の怒りを買うのも当然であろう。
そんな折、千葉県警が建造物損壊容疑で米国在住の医師・金山昌秀(52)の逮捕状を取った。この男が、香取神宮(千葉県香取市)の柱など数カ所に油を撒いたというのだ。
香取神宮の担当者が説明する。
「3月26日の朝、うちの職員が国の重要文化財に指定されている楼門や狛犬、そのほか、賽銭箱など、計十数カ所に油のようなシミが付いているのを発見しました。
甘い匂いがしたそうだが、どういう油かははっきりしません。修復は文化庁の指示に従って行う予定です。
しかし、油を拭き取ることで、漆が剥がれてしまう恐れもあり、当分の間、そのままの状態にしておくことになりそうです」
防犯カメラには、金山と似た男が液体を撒く仕草をする様子が映っているが、
「東大寺や東寺でも似た男が映っていた。警察は、香取神宮以外の事件にも金山が関与しているとみて捜査を進めています」(全国紙社会部記者)
特定の神社や寺を狙っているならばともかく、西日本から東日本まで広範囲の犯行である。犯人の特定には時間が掛るとみられた。
そんな捜査に大きな進展が見られたのは、ある通報があったからだ。
カルト教団について情報収集をしている、アッセンブリー京都教会の村上密牧師によれば、
「油の撒布が問題になる中、キリスト教の教会が被害に遭っていないことに気付きました。
そこで、こんなことをやるのはキリスト教系のカルト的なグループのはず、悪霊にまつわる活動を行っているIMM(インターナショナル・マーケットプレイス・ミニストリー)が怪しい、という考えに至った。
その後、IMMの内情に詳しい人に連絡。ある韓国系のキリスト教団のHPに、金山が神社仏閣に油を撒いている映像がアップされているとの情報を掴んだのです」
村上牧師は、その映像を入手。5月22日、京都府警南署に提出したという。
IMMは、金山によって2013年5月に設立されたキリスト教系の教団だ。
まず、金山医師の経歴について触れておこう。
1962年9月、東京・深川で在日韓国人の両親の下に生れた。名門の駒場東邦高校へ進学。その後、帰化し、17歳の時には韓国系の教団で洗礼を受けたという。
金山家を知る関係者が証言する。
「父親は、医療用の電気毛布とか床暖房を作ったりする発明家でした。会社は小さかったものの、特許をたくさん持っていたらしく、近所ではそこそこ裕福だと言われていました。
母親は『主人はハワイに別荘を持っていて、1年の半分はそっちで過ごしている』なんて話していましたしね」
2以降に続く
ソース
週刊新潮
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)