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2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の整備計画が
大幅に見直される問題で、文部科学省などがデザイン監修者としたイラク出身のザハ・ハディド氏(英在住)の
事務所との契約解除を検討していることが5日、分かった。政府関係者が明らかにした。
ザハ・ハディド・アーキテクツ側と設計を変更するよう交渉を行い、不調に終わった場合、契約を解除する方針だ。
政府関係者によると、現行案の「キールアーチ」と呼ばれる幅約370メートルある2本の鉄骨部分が最大のネックとなり、
現状の構造を維持する限り、整備費や工期の見通しが立たないと判断した。
すでに当初案から規模などを約2割縮小しており、ザハ氏側に再度の設計変更を依頼することは、
難しいとみている。「キールアーチ」は、新国立の構造で根幹部分を構成していることから、
修正した場合でも微調整にとどまるという。そのため、政府は違約金や訴訟の際の損害賠償額などを考慮した上で、
契約解除に向け、合意を目指すとしている。
当初、約1300億円としていた新国立は奇抜なデザインや規模の大きさから整備費は3000億円まで膨張した。
デザインを変更して規模を約2割削減、14年5月には整備費用を約1700億円に圧縮したが、それでも工期に間に合わないことが今