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衆院平和安全法制特別委員会は3日、予定していた一般質疑を取り
やめた。自民党の浜田靖一委員長が職権で開催を決めたことに野党が
反発し、審議拒否の構えをみせていた。表向きは与党が歩み寄った形
だが、水面下では維新の党が首相官邸に与党との「仲介」を要請。
官邸サイドが維新に配慮したのが実態だ。
「職権で委員会を立てたのは間違いだった。野党にご迷惑をかけ
申し訳ない」。3日正午に開かれた自民、民主、維新3党の理事による
協議で、自民党の江渡聡徳氏が陳謝した。
関係者によると、維新の党の下地幹郎理事は2日、首相官邸に「職権で
委員会を開くようなことをすれば野党は今後、審議に協力できない」と
伝え、調整に乗り出すよう打診した。これを受けて官邸側は自民党に
3日の質疑を取りやめ、丁寧な委員会運営に努めるよう促したという。
背景には、維新の党の協力を期待する官邸の思惑がある。安全保障
関連法案に明確に反対する民主党に対し、維新は修正協議の余地を残して
おり、官邸は維新の取り込みをあきらめていない。下地氏は、初当選が
同期の菅義偉官房長官に近いことでも知られている。
官邸側には、安保関連法案への国民の理解が進まない中、強引に国会
審議を進めれば、政権への批判が強まりかねないという懸念もある。
一方、民主党は、首相官邸と直接「交渉」する維新の党の動きが、
政府・自民党による野党分断につながることを警戒する。不安の芽を
つみとろうと、民主党の長妻昭理事は2日夜、カウンターパートの下地氏
と東京都内で会い、連携を確認した。ただ、会合には民主党の安住淳国対
委員長代理も同席。長妻、下地両氏の微妙な関係をうかがわせた。
特別委は原則として月水金の週3回開かれる。5日の審議を行うか
どうかは、与野党が4日に協議する。ただ、5月29日の委員会も岸田
文雄外相の答弁を巡って紛糾し、7時間を予定していた審議が1時間で
打ち切られたばかり。与党国対筋からは「野党ペースで進んでいる」と
いう声が出ている。
安保特別委:質疑取りやめ、維新が官邸の仲介要請 - 毎日新聞
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