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大阪府高石市内で駐車中の車のタイヤをパンクさせたとして、府警は３日、
無職の東野義信容疑者（６５）＝高石市取石２＝を器物損壊の疑いで逮捕した。
ＪＲ阪和線・富木（とのき）駅南東の半径約３００メートルの範囲では４～６月、
同様の被害が約９０件確認されており、府警は関連を調べている。
東野容疑者は「親族から嫌みを言われ、年金も少ないためイライラしていた」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は５月２８日午前９時ごろ、高石市取石３の屋外駐車場に止まっていた乗用車の
左後輪タイヤ（約１万３０００円相当）をパンクさせたとしている。
東野容疑者は「自宅の納屋から持ち出したくぎをタイヤに刺した」と供述している。
捜査１課と高石署によると、現場近くの防犯カメラ映像から関与が浮上。
東野容疑者宅からくぎ６本と千枚通し２本を押収した。一連の事件は夜間を中心に連続発生した。
一晩で１０台以上のパンクが確認されたり、同じ車が何度も被害を受けたりしていた。
５月上旬に自家用車の右前輪タイヤがパンクしていたという建設業の男性（６８）は
「タイヤ交換に約２万円もかかり腹立たしかったが、犯人が逮捕されてひとまずほっとした」と話した。
【村上正、遠藤浩二、黄在龍】
毎日新聞 2015年06月03日 19時48分
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