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5月28日 8時55分
アメリカ軍のアジア太平洋地域のトップに、日系アメリカ人のハリス司令官が就任し、就任の演説で、
「中国は、南シナ海について非常識な主張を行っている」と述べ、海洋進出を強める中国への対応に力を注ぐ決意を示しました。
アメリカ軍のアジア太平洋地域を管轄する太平洋軍司令官に、横須賀市生まれで日系アメリカ人のハリス司令官が就任し、
27日、ハワイではカーター国防長官や日本の佐々江駐米大使らが出席し、交代式が開かれました。
ハリス司令官は演説で、「この地域では、北朝鮮が核兵器やそれを運搬する大陸間弾道ミサイルを求め、中国は南シナ海を巡り非常識な主張をし、
埋め立て活動を行うなど、非常に多くの課題に直面している」と述べ、同盟国と連携し、海洋進出を強める中国などへの対応に力を注ぐ決意を示しました。
またカーター長官も「南シナ海でのアメリカの立場は明確だ。埋め立て活動を即座に中止するよう求めるとともにこれ以上軍事拠点化が進むことに反対する。
アメリカは、国際法で認められる地域の海や空で活動を続けていく」と述べ、中国をけん制しました。
カーター長官とハリス司令官は29日からシンガポールで開かれるアジア太平洋地域の安全保障について話し合う会議に出席する予定で、
緊張が高まる南シナ海の問題を巡り、米中のやり取りが注目されています。
米比が中国の埋め立て阻止で一致
カーター国防長官は、27日、太平洋軍司令官の交代式に招待されたフィリピンのガズミン国防相とハワイで会談しました。
国防総省によりますと、双方は、南シナ海の南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島の問題について、
フィリピンや中国など領有権を主張するすべての当事者が平和的な解決を求めていくことを確認しました。
そして、即座に埋め立て活動を中止するよう求め、軍事拠点化が進むことを阻止していくことで一致しました。
また、カーター長官は、同盟国フィリピンの防衛に対し、アメリカは関与を緩めないと強調したということで、
中国の海洋進出に対して懸念の声が強まるなか、アメリカの関与を改めて示すことで中国をけん制するねらいがあるものとみられます。
ソース URLリンク(www3.nhk.or.jp)