15/05/18 11:34:26.49 *.net
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東京電力福島第一原発事故で全村避難している葛尾村で19日からコメの実証栽培が始まる。
村内の農家7戸が計1・2ヘクタールの水田で取り組む。全量全袋検査で安全性が確認されれば、5年ぶりに出荷できる。
村は平成26年度、村内4カ所の水田約8アールで試験栽培を実施した。
収穫したコメは、放射性物質検査で食品衛生法の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を全て下回った。
葛尾村水稲部会長の松本邦久さん(56)は今回、昨年9月ごろに除染が完了した水田約15アールで実証栽培を担当する。
帰還困難区域の野行地区から1キロほどしか離れていない広谷地地区南部にある。「この場所で作付けしたコメから放射性物質が検出されなければ、
葛尾村の農作物は大丈夫だという証明になる」。村の基幹産業である農業の復活に向け、田んぼの代かき作業に精を出す。
原発事故前の平成22年の統計調査では、村の人口は1531人、世帯数は470世帯。このうち273世帯がコメを作付けしていた。
多くは兼業農家だが、生活を支える貴重な収入源だった。
村は来春の帰還開始を目標に掲げている。27年度内に村内の農地除染が全て完了する予定だ。
ただ、避難に伴う高齢者の体力低下や米価下落など農業再開への不安要素は少なくない。
何世帯がコメ作りを再開するか見通せない状況だが、松本さんは「誰かが始めないと次に続かない」と言葉に力を込める。