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新聞の配達先だった民家に盗みに入って火を付け、７棟を全焼させたなどとして、現住建造物等放火、
窃盗罪などに問われた元朝日新聞配達員喜多原義隆被告（４２）の裁判員裁判の初公判が
１１日、福岡地裁小倉支部であった。
喜多原被告は「間違いありません」と述べ、起訴事実をすべて認めた。
起訴状では、喜多原被告は２００９年１月～１４年３月、北九州市門司区の民家８棟に侵入し、
計約１８６万円を盗み、放火して７棟を全焼させた、としている。
検察側は冒頭陳述で、喜多原被告がギャンブルを繰り返し、消費者金融から借金を抱えていた、と主張。
「（配達していた）新聞の購読者が入院や旅行などで購読を一時止めるという情報を悪用して盗みに入り、
証拠隠滅のために室内にあった新聞紙に火をつけて放火した。連続的で悪質、身勝手な犯行」と述べた。
一方、弁護側は、「人的被害は出ておらず、被告も反省している」と情状酌量を求めた。
意見陳述した被害者の息子は
「母は焼けた家の前で泣き叫び、混乱していた。父の遺骨など大切なものはすべて失った」と証言した。
喜多原被告は、０８年１月～１２年１月、門司区の朝日新聞販売店でアルバイト配達員として勤務していた。
YOMIURI ONLINE 2015年05月13日 22時51分
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