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J-CAST 2015/4/30 19:07
グーグル検索「結果上位」に不評の声 ニューストピックにドーンと「まとめブログ」
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インターネット検索大手のGoogle(グーグル)の新サービス「ニューストピック」に、「不快」「目障り」といっ
た声が寄せられている。
顰蹙を買った原因は、あまり質のよくない「まとめブログ」が上位に表示されていることにあるらしい。
個人ブログでも、ニュースサイトに並んで検索の上位に掲載される
Googleが2014年11月からはじめた新サービス「ニューストピック」は、Googleニュースに登録されていない
サイトのコンテンツでも、ニュースのユニバーサル検索の結果によって「ニューストピック」に表示されるようになっ
ている。
これまでは、ユーザーがインターネットで検索するときに入力する単語やフレーズなどの検索クエリに応じて、メ
ディアのWEBサイトの記事(Googleニュースに登録しているニュースサイトの記事)が掲載されていた。それが、
検索クエリとGoogleの検索条件がマッチすれば、個人ブログの記事やコラムでも既存のニュースサイトに並んで掲載
されるようになった。
通常であればGoogle検索の1ページ目に掲載が無理な検索クエリでも、「ニューストピック」に掲載されれば、
より多くの流入が見込めるようになる。一般のブロガーにとっては自身のWEBサイトの検索流入の増加につながり、
ページビューを増やすチャンスになるわけだ。
一方、既存のニュースサイトにとってはこれまでの掲載枠をブロガーに奪われ兼ねない事態になるので、従来以上に
話題性や質の高い記事の配信が求められる。
既存のニュースサイトには多様な情報網や、文章力や校正力に優れた筆者らがいる。半面、専門家や研究者らの「個
人」は、独自の情報やノウハウ、分析力などのより高い専門的な評論を配信できる。
膨大な情報が流れるGoogleにあって「ニューストピック」は、それらの情報の中から「有益な情報だけを探す」、
いわばGoogle版キューレーションサービスといってもいいのかもしれない。
ところが最近、そんなGoogle「ニューストピック」が、あまり質のよくない「まとめブログ」などを取り上げてい
ることで、不快な思いをしている人が増えているようだ。 インターネットには、
「グーグルで検索すると『ニューストピック』にわけわからんまとめブログが大量に出るようになって、ほんとうざい」
「Google検索、改悪! 不快!」
「いい加減googleはまとめサイトをニュースとして取り上げるのやめーや」
「『官邸 ドローン』で検索して『ニューストピック』欄にヤフーニュースより日経より先に『まとめサイト』が
載ってるのはどう考えてもおかしい」
といった声が多く寄せられている。
ブログのSEO対策が「奏功」?
とはいえ、「まとめサイト」の中には信憑性が低いものやデマ、人を貶めるような情報、また著作権を無視した記事
も少なからず散見される。必ずしも悪質とはいえないが、玉石混淆であることは間違いない。
Googleの「ニューストピック」でもサービス開始当初から、個人ブログなどが検索上位での掲載を狙うために、こ
れまで以上にSEO対策を講じたり、「釣り」や「煽り」のような文言を、多くの人が目にする機会が増えたりするこ
とになるかもしれないという懸念があったほか、Googleが提供するサービスということで、「きちんと審査され、選
別されている」と思い込み、情報を鵜呑みにしてしまうことが心配されていた。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、Googleニューストピックの「上位に掲載される条件がどのようなものか
はわかりません」としたうえで、「結果的に(ブログなどの)SEO対策に負けているということです」という。
「おそらくは継続的な記事の配信やアクセス数、話題性などから弾き出しているものと推察しますが、割と単純な条
件なんだと思います。改善の余地があるということですね」とみている。