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死亡届提出後も年金受給…自治体の情報伝わらず
読売新聞 5月1日(金)7時20分配信
すでに死亡した親族が生きているかのように装い、遺族が年金を不正受給する詐欺事件が後を絶たない。
自治体に対する死亡届は提出されているのに、年金事務所側が自治体に確認せず、不正を見抜けないケースも相次いでいる。
日本年金機構は「不正を疑う前提になっておらず、1件ごとに自治体に確認する人員も確保できない」と説明するが、関係者からは「連携不足と言われても仕方がない。制度改革が必要だ」と指摘する声が上がっている。
「ばれなかったので、つい続けてしまった。母の年金は生活費に充てた」
死亡した母親名義の遺族厚生年金約120万円を不正受給していたとして15日、福岡県警に逮捕された北九州市小倉北区中島1、無職吉松勝被告(68)(詐欺罪で起訴)は、こう供述した。
捜査関係者などによると、母親は2003年11月に90歳で死亡。
直後に小倉北区役所に死亡届が出された。しかし、吉松被告は日本年金機構には生存を装うため、年金受給権者現況届に虚偽の内容を書いて提出していた。
年金の受給は続き、母親の死後も計約1000万円が支払われていたという。
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