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水道水沸かし“天然温泉”人気旅館が偽装
奈良県吉野町にある人気旅館が、水道水を沸かした湯の風呂を「天然温泉」と表示していた
ことがわかった。
吉野町にある創業３００年の老舗旅館「さこや」。この時期は桜をめでることができ、
吉野山では数少ない天然温泉の宿泊施設として人気を集めている。ところが去年９月、
奈良県庁に「水道水を利用している」と匿名で投書があった。
奈良県によると、「さこや」は、「１００％源泉かけ流し」と天然温泉をうたい、
ホームページにも記載していた。しかし、去年９月２９日に保健所が確認したところ、
ポンプの故障で温泉をくみ上げられなくなっていたことが判明。奈良県の調査に対し、
旅館は去年９月下旬から水道水を沸かして湯船に張っていたと説明したという。
奈良県は景品表示法違反に当たるおそれがあるとして、去年１０月、「さこや」に
是正を求める行政指導をした。「さこや」は「天然温泉」と記した看板に張り紙をしたほか、
ホームページに温泉の一時停止を説明する文章を掲載。旅館側によると、ポンプの修理は
完了したものの、まだ温泉は再開していないという。
桜の時期ということもあり、４月の予約はほぼ埋まっている状態。果たして客は
納得するのだろうか。
吉野を訪れた観光客「人をだますのは良くないことだから、（客としては）正直に
やってるところを選ぶ」「モラルが足りない。しっかりやってほしい」
旅館の経営者で、吉野町議も務める大村陽会長（７８）は、以下のように話した。
大村会長「おれの責任やねん。監督不十分やんか。誠に申し訳ないと思ってます。指導に
従うよりしゃあない。努力はしとるで。万年は見られへん。完璧やいうたら無理やねん」
日本人の心ともいえる温泉は、今や外国人にも人気のスポット。施設側は、利用者の
気持ちを考えた真のおもてなしの心を徹底する必要がありそうだ。
（動画はソースでご確認下さい）
日テレNEWS24 2015年4月8日 18:28
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