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毎日新聞 2015年03月18日 15時00分(最終更新 03月18日 17時11分)
シャープ:賃金削減へ…5月の中期計画盛り込み
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2014年度第3四半期決算説明会で記者の質問に答えるシャープの高橋興三社長(左)。
右は大西徹夫副社長=東京都港区で2015年2月3日、内藤絵美撮影
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シャープは18日、社員の賃金を減らす方向で本格検討に入った。テレビや太陽電池事業などの不振で2015年3月期連結決算
で2500億円に迫る最終(当期)赤字を計上する見通しとなったためで、削減幅は数%になるとみられる。5月中旬に発表する中
期経営計画で明示し、できる限り早期に実行する。
同社は18日午前、15年春闘で労働組合に対し、定期昇給を凍結せず、賃金体系を維持すると回答。夏のボーナスについては、
14年夏・冬の2カ月分から1カ月分に半減するとした。だが、賃金削減を中期経営計画に盛り込むことは避けられない状況で、今後、
構造改革とセットで賃金の削減幅を詰め、改めて労組に提案する。
12、13年3月期には2年間で計9200億円超の最終赤字を計上して経営危機に陥り、12年4月?14年3月に管理
職の賃金を5?10%、一般社員の賃金を2?7%削減。2年間で人件費を計388億円減らした。14年3月期には最終黒字
に転じ、14年4月からは賃金削減を取りやめていた。
【宇都宮裕一】