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川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村遼太さん(13)の遺体が見つかった事件は13日で発生から3週間を迎えた。
発生直後からインターネット上では「犯人捜し」が行われ、事件と無関係の人物が「犯人」と名指しされる事態も起きた。その一人となった女子中学生は、名前や写真などが知らぬ間にネット上にさらされた。
見知らぬ人から誹謗中傷を受けた女子生徒は、産経新聞の取材に「外に出るのも怖い」と、ネット社会の恐怖を語った。(岩崎雅子)
「人殺し」-。女子生徒の簡易投稿サイト「ツイッター」に脅迫まがいの言葉が届くようになったのは、上村さんの遺体発見から2日後の2月22日夜だった。
ネット上では、既に複数の人物が「犯人」と疑われ、女子生徒はその知人と誤解されたのだった。
また、上村さん殺害の前日、横浜市西区の公園にある公衆トイレで中学2年の男子生徒が暴行されて重傷を負う事件が発生。ネット上では、
この事件と上村さんの事件とが「同一犯」視されており、女子生徒は両事件に無関係だったにもかかわらず、犯人グループの仲間と勘違いされていた。
突然のメールに混乱する女子生徒に追い打ちをかけるように、次々と脅しのメールが届いた。女子生徒は自身のツイッターで「私じゃない」という趣旨の説明をしても、「しらばっくれんな、死ね」などと暴言は止まらなかった。
女子生徒は23日夜、恐怖心などから反論を書き込んだが、直後からさらに、女子生徒のツイッターには「死ね」「住所も学校も特定してるから」「殺す」といった脅しが届くようになった。
すぐにツイッターのアカウントを消去したものの、顔写真や制服姿の写真が既に流出してしまっていた。
「なんであんなこと言っちゃったんだろう…」
今月上旬、自宅で父親とともに取材に応じた女子生徒は、ツイッターに書き込んだ反論を後悔していた。「あの時はとにかく怖くて、なんとかしなきゃと…」
女子生徒の異変に気付いた中学校の教諭から連絡を受けた父親は今月6日、警察に相談した。
父親によると、警察はネット上の画像についてネット接続業者に消去を依頼するなど善処を約束したが、完全消去は困難で、脅迫文が届くといった物理的なものがなければ、捜査は難しいと言われたという。
「たくさんの人が、私の写真を『こいつが犯人だ』って見たんだと思うと、ショックで」
女子生徒は恐怖で多くの人が集まる場所に出かけられなくなり、最近は友人からの誘いも断っている。娘を気遣う父親は「せめて画像が消えてくれたら」とため息をついた。
※前スレ
【川崎中1殺害】ネットで「犯人視」された女子中生 「外に出るの怖い」 ツイッターに脅迫も
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