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川崎市川崎区の多摩川河川敷で起きた殺人死体遺棄事件。被害者の同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)が小学6年の夏まで
暮らした島根県・隠岐(おき)諸島の西ノ島(西ノ島町)は、日本海に浮かぶ人口約3000人の小島だ。UターンやIターンも多く、
島民が家族のように暮らす島では、明るい性格で誰からも慕われた上村さんの死に動揺が広がっている。
「ありがとう」
「元気でね」
2013年7月。西ノ島で唯一、フェリーが乗り入れる別府(べっぷ)港には、そう書かれた横断幕が掲げられ、川崎に向かう上村さん
との別れを惜しむ島民が約70~80人も集まった。「見たことがないぐらい盛大だった」。上村さんが通っていた町立西ノ島小の
金築(かねつき)康治校長は振り返る。
仲間とバスケットボールと釣りを楽しむのが好き。両親が小3進級時に離婚し、生活には窮していたとされるが、周囲を笑わせ、
下のきょうだい3人の面倒をよく見た。ある商店主は「妹たちと毎日買い物に来ていた。おやつを買ったり母親のおつかいをしたり。
身内みたいなものだった」と涙を流した。
ムードメーカーで優しくて人気者。上村さんを知る島民は口をそろえる。それだけに遠く離れた都会での事件を受け止めきれない人がほとんどだ。
息子が上村さんと釣り仲間だったという女性によれば、現実だと認めたくない気持ちからか、息子は「遼太くんのことはまだ話したくない」
と話しているという。報道を見ても写真を見るまでは「同姓同名だよ」と振る舞っていた。ショックで眠れていない子どもも出始めた。
女性は言う。「狭い町なので、みんなが同じように仲が良くてみんなが一緒に遊んでいた。だからその分ショックが大きい」
上村さんは川崎に引っ越した翌月、夏休みで西ノ島に来た。「中学生になったら帰ってきたい。それが無理でも遊びに来たい」。
そう話していたという。
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