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川崎市職員や教職員による不祥事が相次いでいる。造園工事の入札情報を業者に漏らしたとして8日、官製談合防止法違反などの疑いで、
建設緑政局の職員が県警に逮捕された。数日後には消防局職員が傷害容疑で、市立高校臨時任用教員が痴漢の疑いでそれぞれ逮捕された。
いずれも行政への市民の信頼を失墜させる行為で、許されるものではない。市は厳しく対処するとともに再発防止に全力を挙げるべきだ。
造園職として入庁した建設緑政局職員は、公園整備のプロとして「生田緑地」の園路のバリアフリー化の設計などに携わっていた。庁内の評判によれば、
勤務態度は真面目で公園を良くしようという意識が強く、仕事熱心だったという。
透明性や公正性が最も重視される入札制度の根幹を揺るがす行為の背景に何があったのか。職員はどのようなメリットを得ようとしたのか。
県警の捜査とは別に、市独自による全容の解明が求められよう。入札の体制などに不備はなかったかの検証も必要となる。
2014年度、川崎市職員や教職員らの逮捕事案は発表されているだけでも十数件を数える。市教育委員会では、児童買春や強制わいせつ容疑などで
捕まった教職員が8人にも上る。子どもたちを正しい道へ導く立場の犯罪だけに救いようがない。児童・生徒への影響や、学校内での
今後の指導にも支障が出ることが懸念される。これだけ頻発していれば、一握りの個人的な犯罪と片付けるだけでは済まないだろう。
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