15/02/24 12:06:56.13 *
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東京電力福島第1原発事故の被災地を支援する
NPO法人チェルノブイリ救援・中部(事務局・名古屋市)理事の原富男さん(61)=長野県上伊那郡南箕輪村=らが、
福島県南相馬市で除染のため育てた菜の花で菜種油を作っている
原さんによると、原発事故で飛散した放射性セシウムは菜の花に吸い上げられるが、
種を搾った油には入らない。放射能測定で非検出を確認し、販売している。
栽培や収穫には地元の相馬農業高校の生徒たちが参加。
菜種油の商品名「油菜(ゆな)ちゃん」と、ラベルの絵も生徒が考えた。
東日本大震災から間もなく4年。原さんらは、被災地で農業を続ける手だてとして、菜の花栽培や菜種油の普及を目指す。
原さんは、1986(昭和61)年の旧ソ連ウクライナのチェルノブイリ原発事故で強制移住させられるなどした被災者を支援。
現地で菜の花栽培による除染をした経験を生かし、福島原発事故後の2012年、南相馬市で「菜の花プロジェクト」を始めた。
救援・中部が現地に設けた「放射能測定センター南相馬」や有機農家などでつくる
一般社団法人南相馬農地再生協議会が主体になり、市内の田畑12・5ヘクタールで栽培。
昨年6月に菜種15トンを収穫し、油にした。酸化防止のため種で保存し、売れ行きに応じ搾る。
現在は栃木県内の業者に搾油を委託し、個人のつてで販売。今後は栽培から搾油まで南相馬で行い、
マヨネーズなど商品を増やして販路を広げる考えだ。焙煎(ばいせん)せず生で搾るため菜種の味が濃厚だ。
原さんは「おいしいから使いたいと言ってもらえるようにしたい」と話す。
原さんらは、福島県郡山市の障害者就労支援施設の畑でも菜の花を育てている。
原さんによると、ウクライナの実験で、1回の菜の花栽培でセシウムが吸着された後、
土中に残ったセシウムが溶け出すには時間がかかり、2年間は野菜などを育てられる。
菜種油は300ミリリットル入りが1080円、900ミリリットル入り2700円(ともに税込み)。