15/02/19 12:45:02.91 *
日本のハードウェアの技術レベルは低い
―シリコンバレーで働く楽しさはなんでしょうか?
エンジニアにとって評価がフェアだということでしょう。できる人が評価されて、できない人は切られます。
言葉であいまいに見せかけることはできません。みんないつ切られるかピリピリしながら働いています。
昨日まで一緒にいた同僚が次の日の朝に荷物をまとめて出て行く、そんなことも日常茶飯事ですから。
―日本とシリコンバレーのエンジニアの違いはなんでしょうか?
技術力です。ハードウェアは日本の方が低いです。
よく日本は素晴らしい技術を持っていると言われますが、ハッキリ事実を言った方が良いと思います。
知識も技術力も現在取り組んでいることも、日本のほうがレベルは低いと思います。
その理由は単純です。ソニーやパナソニックが元気だったころ、量産体制を作り上げるために、
それまで社内で設計していたのを、台湾や中国といった海外に委託しました。
日本は仕様書を書くぐらいしかしなくなり、重要な設計の部分は外国に流れたわけです。
いま日本人の若手技術者は「ここになぜコンデンサーが必要なのか」を理解せずに、
「このコンデンサーを外してはいけない」ということだけを知っているのです。
しかし、台湾や中国の技術者は「なぜ必要なのか」をきちんと理解しています。
設計する技術力は、いま日本ではなく、台湾や中国にあるのです。
ハードを設計したいなら、日本に機会はありません。台湾など技術の高いところでキャリアを積んでいく必要があります。
一方、シリコンバレーのエンジニアは、新人からすでにレベルが高い。
大学の研究室から自分でCPUを作って、コンパイラも作って、といった経験をしています。
大学の研究と企業の研究のレベルが同じぐらいで、修士修了の新卒は入社翌日から回路図が書けます。
逆に、日本の強みとして、真面目さや緻密さといったものはあります。
しかしこれだけでは、「ただのいい人」で終わります。エンジニアですから、技術力があってこそのものでしょう。
―Appleのエンジニアのレベルも相当高いですか?
非常に高いです。同僚から受ける刺激は強いですね。問題があったらその日のうちに直します。
知識も豊富で、本当にみんなよく知っているなあ、と感心します。
Appleとはいえ、開発の日常でやっていることは超地味で、
抵抗を一個減らすとか、コンデンサーを一個減らすとか、エンジニアは日夜それに命を賭けてやっている。
そうしてサイズの小さくなった分がバッテリーのスペースになって、iPhoneの充電の長持ちにつながる。
本当に「こんなことまで」って思うぐらい細かいことを泥臭くやっています。
また、Appleは研究熱心な企業だとも感じます。
あのAppleも、かつては日本の小さな町工場まで行って、ビデオに撮って研究していたんです。
そんな本気の企業に簡単に勝てるわけがないんです。
もはや日本の企業は負けている、日本の企業にはつくれない、ということをまず認めないといけないと思います。
以下ソース
URLリンク(techpeople.jp)