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名古屋市内のアパートで森外茂子（ともこ）さん（７７）が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された名古屋大の女子学生（１９）は
事件発覚前日に帰省先の宮城県の実家から自宅アパートに戻り、遺体を風呂場に放置したまま部屋で一夜を過ごしていたことが２９日、
捜査関係者への取材で分かった。愛知県警は女子学生の事件前後の心理状況についても解明を進める。
女子学生は「人を殺して達成感があった」という趣旨の供述をしながらも、「（森さんが）たまたま対象になったことは申し訳ない」とも
話しているという。
捜査関係者によると、女子学生は森さんを殺害したとされる昨年１２月７日の翌日夜、夜行バスで宮城県の実家に帰省。森さんを
捜索していた県警千種署は、最後に森さんに接触したのが女子学生とみられることから名古屋市に戻るのを待ち、話を聴く約束をした。
女子学生は今月２６日に名古屋市内に戻り、自宅アパートに泊まった。遺体は風呂場に放置していた。２７日には部屋を訪れた警察官が遺体を見つけた。
一方、女子学生の自宅の部屋から複数の薬品を押収していたことも分かった。女子学生のものとみられる短文投稿サイト「ツイッター」
には事件当日、「ついにやった」との書き込みがあった。昨年１１月には、劇物のタリウムを購入したことを明かし、「硫酸タリウムの
半数致死量は１グラム（成人男性）だろ？ で、未開封の硫酸タリウム瓶には２５グラム」などと書き込んでいた。県警は押収した薬品に
タリウムなどがないか鑑定し、所持の目的を調べる。
女子学生は「（宮城県内の）高校時代に同級生に毒を飲ませたことがある」と供述している。また、無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」に、
平方根の覚え方から「ひとよひとよに人殺し」と書き込んでいたという。
女子学生が通っていた名古屋大はこの日、浜口道成学長名で「今は痛恨の思いで捜査の推移を見守っています」とのコメントを出した。
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