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東京電力福島第1原発事故が起きたのは高校1年生の時だった。
1カ月後、近所でデモがあった。カメラマンの父(57)に誘われ、見に行った。
思い思いに「原発、いらない」と声を上げ、プラカードを手にした人の列をドラムの軽快なリズムが導く。
楽しそうだった。
「お母さんが小さい子どもの手を引いて歩いていて。デモってどんなものかも知らなかったけど、
みんな言いたいことを言っていて、こういうやり方があるのか、と」
想像以上の人の多さに驚き、やがて安部さくらさん(20)=東京都練馬区=は愕然(がくぜん)とする。
「自分は何も知らない」
原発反対と叫ぼうにも、原発の知識は皆無に等しかった。
知りたい、知らなきゃ。
大学に進むと平和について考えるサークルに入った。
■違和
明治学院大横浜キャンパスの国際学部に通う2年生。
昨年12月9日から10日未明にかけ、仲間とともに首相官邸前にいた。
学生有志の集まり「SASPL」(特定秘密保護法に反対する学生たち)によるデモだった。
寒空の下、初めて握ったマイクで震える声を響かせた。
「私はこれから先も知ることをやめません。考えることをやめません」
「言いたいことを、思ったことを表現することをやめません。
おかしいことをおかしいと言うことをやめません」
午前0時、特定秘密保護法は施行された。
防衛、外交などの分野で特定秘密を指定し、国民には何が秘密かも知らされぬまま、漏えいに重罰を科す。
知りたいという思いを阻むその法律に反対するため、2月から都内でデモを重ねた。
友人たちを誘い合い、10月の渋谷には2千人が集った。
3・11をきっかけに政治の動きを追うようになると、すべてはつながって映るようになった。
原発再稼働に向けて粛々と進む手続き、施行された秘密保護法、閣議決定で認められた集団的自衛権の行使、
自民党1強体制が補強された突然の解散総選挙。
その先に待つものは-。
背筋に冷たいものを覚えるより前、違和感が先だった。
「自分が本気で『戦争反対』って叫んでることが信じられない」
吉祥寺、原宿の古着屋を巡っておしゃれをするのが好きな、どこにでもいる女子大生の一人にすぎないのに。
「とんでもない時代だと思う」(>>2に続く)
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★1の立った時刻:2015/01/12(月) 12:20:06.64
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