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原油価格の下落でロシア経済が不安定になるなか、投資家の間で比較的、安全な資産とされるスイスフランが上昇するのを防ぐため、
スイスの中央銀行は、主要な中央銀行としてはヨーロッパ中央銀行に続いて、金融機関から資金を預かる際の金利をマイナスにすることを決めました。
スイスの中央銀行は18日、金融機関から資金を預かる際の金利をマイナス0.25%とすることを決めたと発表しました。
この「マイナス金利」と呼ばれる政策は、金融機関が中央銀行に資金を預けると実質的に手数料を取られるもので、スイスフランに資金が流入するのを防ぐねらいがあります。
スイスでは、スイスフラン高は、時計などの輸出産業にとって打撃になることに加え、物価上昇率が低下しているスイス国内で
デフレへの懸念も強めることになります。このため、スイスの中央銀行は、スイスフランの上昇を防ぐとして、市場介入を無制限で行う方針を続けていますが、
原油価格の下落でロシア経済が不安定になっていることなどを背景に、このところ日本の円と同様に比較的、安全な資産とされる
スイスフランが買われていました。
主要な中央銀行としてヨーロッパ中央銀行に続きマイナス金利を導入することについて、スイスの中央銀行は声明で、「マイナス金利を導入することで
スイスフランへの投資の魅力は低下するだろう」としてスイスフラン上昇を阻止する姿勢を強調しました。
マイナス金利とは
マイナス金利は、中央銀行が金融機関から資金を預かる際の金利をマイナスにして、事実上、金融機関から手数料を取るもので、金融機関が余った資金を
中央銀行に預けたままにするのではなく、貸し出しなどに振り向けるよう促す効果が期待されています。
特にスイスでは、スイスフランが日本の円と同じように外国為替市場で比較的安全な資産とみなされ、ユーロに対してフラン高が進むことが医薬品や
時計などの輸出産業や観光業にとって懸念材料になっており、スイスの中央銀行は、フラン売り・ユーロ買いの市場介入を無制限で行う方針を続けています。
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