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【周永康氏の党籍剥奪】規律違反、不正蓄財を認定 多数の女性との関係も断罪 中国共産党
2014.12.6 12:02
【北京=矢板明夫】中国共産党の党籍剥奪と逮捕許諾が明らかにされた元党内ナンバー9の大物政治家、周永康氏について、5日の党政治局会議が、「党の性質や宗旨から完全に離反した」と極めて重い認識を示したことが分かった。党政治局の決定を受け、捜査を指揮する最高人民検察院は、周氏の逮捕を決めた。
国営中国国営新華社通信通信によると、党政治局は、党員の統制にあたる党中央規律検査委員会が提出した周氏に関する報告書を討議。周氏に「党の政治、組織、秘密保持をめぐる重大な規律違反」を認めたほか、家族ぐるみの巨額の収賄などで国有資産に重大な損失を与えたと判断した。さらに、多数の女性との不道徳な関係も断罪した。
政治局の決定を伝えた新華社電が、周氏の反党性を糾弾したことで、今後の逮捕、訴追に続く公判では重刑が予想される。周氏には、石油利権に絡む汚職のほか、失脚した薄煕来・元重慶市党書記らとともに党の権力奪取を図ったとの情報があり、どこまで全容が明かされるのかが焦点だ。
石油閥の総帥だった周氏は、2012年まで党政治局常務委員(序列9位)と、司法機関を統轄する党中央政法委員会書記を務めた。政治局常務委の経験者が、正式に逮捕、訴追されるのは、1949年の新中国成立以来これが初めて。
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