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NY市警にひき殺された日本人の調査、陸運局も公聴会2年近く開かず
ニューヨーク市警の内部調査は、2013年2月に当時24歳の日本人留学生小山田亮さんをクイーンズブリッジでひき逃げして死亡させたダレン・イラルディ市警に関して、イラルディ市警が赤色灯をつけずに高速で走っていたことを示すようなビデオが存在していたにもかかわらず、無罪とした。その続報について、ゴッサミストが報じている。
小山田さんの家族は市を訴えているが、陸運局もまた、事件の事実を調べ運転免許を維持すべきかを判断するための安全性に関する公聴会を開くことになっている。しかし、小山田さんが死亡してから2年近くたったにもかかわらず、陸運局は公聴会のスケジュールさえ設定していないと言う。
小山田さん家族の弁護士スティーブ・ヴァカロ氏は、「これらの公聴会は、無謀運転であったという厳格な説明責任を獲得するための強力なツールになります」と話す。「プロセスに関する問題は、透明性が無いと言うことで、犠牲者の家族は望む方法で証拠を提出する機会を与えられておらず、警察の捜査ファイルはこれらの公聴会では利用できず、警察の証言がしばしば存在しないことは言うまでもありません。」
公聴会には行政法判事が参加することになっており、証拠を確認し、運転免許を一時停止にするか失効させるかを決める前に、運転手や他の目撃者に話しを聞くことになっている。一時停止や失効させるためには、証拠の優越だけが必要とされており、刑事裁判や交通公聴会中の基準よりも低くなっている。ヴァカロ氏は多くの事例では2年かかると話しているものの、州法は、陸運局に対して事件から1年以内に公聴会を開くことを要求している。
陸運局の広報担当者ジャッキー・マクギニス氏は、小山田さんの公聴会が開かれない理由に関して答えていない。イラルディ氏が警察官の立場にあるからかとのゴッサミストの質問に関しては、「陸運局の安全性に関する公聴会は事件に関係した人が誰であれ同じです」と答えている。
「ライトが点灯していなかったことを記録するビデオテープを示すことを目指しており、この通りは中間ブロックの交差が許されていた通りであったことを示す証拠を提出したいと考えています」とヴァカロ氏は今後開かれる陸運局の公聴会に関して話している。「そして、ダレン・イラルディの行動の一部が無謀であったことを示すかなりの証拠がすでにあると考えており、陸運局の前でその証拠を入手しようとしています。」
ヴァカロ氏による市への連邦訴訟では、ニューヨーク市警が意図的に証拠を破棄し、適切に事件を調査せず、「隠蔽」しようとしたとしている。
裁判所への提出書類でも、イラルディ市警が危険運転の記録を持っており、ニューヨーク市警は、そのことに関して再教育や訓練に失敗したとしている。危険運転の詳細に関しては、市職員の法務執行機関に関する技術や人事ファイルが通常、裁判所によって保護されているため公開されていない。ヴァカロ氏は現在、情報公開法によりこれらを明らかにするように訴訟を起こしている。小山田さんの訴訟は、現在判事が事件時のイラルディ市警の電話記録を召喚しているために、中断している。
一方、昨年クイーンズの3歳女児をひき殺した運転手に対して、陸運局の判事が2件の反則切符を速やかに却下していたことが判明した後、陸運局は、女児の事件に関する安全性の公聴会を2015年1月6日に開催する告知を出した。その中で、「州内のどこであっても死亡事故が起きた場合は、陸運局は特別安全公聴会を予定する」と記されている。
「陸運局が自身のルールに従うかどうか、合理的な期間内に公聴会を開催するかどうかは、陸運局次第なのです」とヴァカロ氏は語る。「1年は、率直に言って、危険で無謀な運転手が路上にいるには長すぎます。2年は受けいられるものではありません。」
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