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架空請求:新手の手法は「プリカ」使い 匿名性を悪用
【毎日新聞】 2014/12/05 12:16
インターネットを利用した架空請求やキャッチセールスなどの悪質業者が、だました消費者に入金させる新たな
手段にプリペイドカード(プリカ)を使うケースが目立ち始めた。クレジットカード会社の加盟店になる条件を
満たせない業者などが悪用しているとみられる。プリカは入金(チャージ)者や利用者が分からないなど匿名性の
高いものが多く、悪質商法と気付いても返金を求めるのは困難なため、国民生活センターは注意を
呼びかけている。
悪用されているのはプリカの中の「サーバー型」。カード発行会社のサーバーで残額が管理され、割り振られた
番号を基に入金や買い物ができる。コンビニの情報端末で入金したり、買った電子マネーをメールで
「ギフト券」として送ったりできるものもある。プリカの現在の主流は、カード本体にある
IC(集積回路)チップに金額などを記録させる「IC型」だが、サーバー型は近年利用が増えている。
悪質業者にとって、現金振り込みやクレジットカード払いは、本人確認を必要とする口座を取得したり
クレジットカードの加盟店契約を結んだりする必要がある。一方、プリカは取得時の審査がないものが多く、
利用者が特定されにくい。また、ギフト券やチャージされた電子マネーを不正に現金化する業者の存在も
悪用される背景にある。センターによると、数回に分けて、最高200万円を超える被害に遭ったケースもある。
千葉県の20代の女性は、キャッチセールスでダイヤモンドのネックレスの契約を結び、決済手段として
電子ギフト券約120万円分を購入させられた。電子ギフト券をクレジットカードで決済し、業者のアドレスに
送った。その後、クレジットカード会社から支払い請求は来たものの、商品は届いていない。
また、サイトを閲覧中に「会員登録完了」などと表示が出て、料金を求められる「ワンクリック請求」で、
業者のプリカの番号へチャージする方法で支払いを請求されるケースが確認されている。こうした
トラブル相談は昨年から150件ほど同センターに寄せられている。
同センターの松本恒雄理事長は「一種のマネーロンダリング(資金洗浄)となっている」と指摘。センターは
「支払い手段としてギフト券購入を求められたり、指定されたプリペイドカードの番号に入金を
指示されたりしたときは疑ってほしい」としている。【山田麻未】
ソース: URLリンク(mainichi.jp)