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宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士は、人工知能(AI)が
「知力で人類を上回るようになるかもしれない」という警告を発した。
最終的には科学技術による大惨事が「ほぼ確実に」起きると指摘し、
これを避けるには人類が地球以外の惑星にコロニー(居留地)を建設する必要があると訴えた。
ホーキング博士による恐ろしい予測は、米シリコンバレーのIT(情報技術)業界に
おける複数の大物が最近表明したAIに関する警鐘と重なる。一方、AIに対しては多くの投資家がたくさんのお金をつぎ込んでいる。
ホーキング博士は、運動ニューロン疾患のため、米インテルの設計による意思伝達
システムを常に利用している。AIが人間の力を借りず、自律的に問題を改善する
能力を持つようになれば、「そう遠くない将来、真のリスク」となる可能性があると指摘した。
■「人類を進歩させる」にはあと18年
人間は遺伝子工学によってDNAを複雑に操作し、
「人類を進歩させる」ことができるようになるとも語る。だが、そうなるまでにはなお約18年はかかると付け加えた。
「これとは対照的に、ムーアの法則によれば、コンピューターは1年半ごとにその処理速度と
記憶容量を2倍ずつ高めることができる。コンピューターは自律的に知能を上げ、
自らを管理する存在になるリスクもある。生物が進化するスピードが遅いため制約を受ける
人類がコンピューターと互角に競うことは難しく、その地位はコンピューターに奪われるだろう」とホーキング博士は語った。
米決済サービス大手のペイパルの創業者であるピーター・シール氏と、
その共同創業者で電気自動車メーカーのテスラ・モーターズと民間の宇宙輸送ロケット開発会社の
スペースXに投資した起業家としても知られるイーロン・マスク氏も、AIに対し安心しきってリスクに気づかない危険があると主張する。
米グーグルは「量子コンピューター」の開発に取り組んでいる。今年4億ポンドの金額で
取得したAIベンチャー企業、ディープマインドによるAIの利用と研究を監督する倫理委員会を設立した。
消費者は、無人飛行機や試作の自動運転車をはじめとする「スマートな」マシンに触れる機会が増えている。
ホーキング博士は、以前の2倍の速さで同氏が話したり書いたりできるように改良した
補助機械を披露して聴衆を沸かせた。この新たな意思伝達装置はインテルと英ベンチャー企業
スイフトキーが設計した。スイフトキーは、ユーザーが何を書こうとしているかを予測し文章の内容を分析する統計モデルを活用する会社である。
博士は科学技術の破壊的な側面にも注意を促した。核戦争、地球温暖化をはじめ、
人類の生存を危うくする脅威は「新たな科学技術の進歩とともに増加すると思われる」というわけだ。
「地球が大惨事に見舞われる」機会は「今後1千年から1万年のうちにほぼ確実に」実現すると、博士は示唆した。
By Sally Davies
(2014年12月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
1の投稿日:2014/12/03(水) 15:32:09.82
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